2014/1/31

統一教会側一部勝訴  カルト・宗教・犯罪

統一教会側一部勝訴

下記に記載のとおり、1月28日判決だったんですね。
注目されてきた裁判の判決です。両者とも控訴するとのこと。
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http://dailycult.blogspot.jp/2014/01/blog-post_29.html
統一教会信者が拉致された上12年5ヶ月の間監禁され強制棄教を迫られたとして親族や脱会カウンセラーらに対し約2億円の損害賠償を求め提起した民事訴訟の判決言渡が28日、東京地裁
原告信者は統一教会(世界基督教統一神霊協会)が展開する“拉致監禁キャンペーン”の象徴的存在である後藤徹氏
判決「原告を心配していたことを踏まえても、説得の方法として社会通念上の限度を逸脱している」と請求の一部、治療費339.110円、慰謝料400万円、弁護士費用50万円、カウンセラーの宮村氏には連帯して2割に当たる96万7322円支払いを命じ、その余の人、金額請求は棄却
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朝日新聞では、下記の通り報道されている。
http://www.asahi.com/articles/ASG1X5RXPG1XUTIL031.html

統一協会のこと、まずその実態として下記の霊感弁連の所が参考になります。
http://www.stopreikan.com/
そして、勧誘手法自体について、いわゆる「青春を返せ訴訟」にて、元信者の慰謝料請求をも認めた判決も出て一部確定していることを知っておかなければならないと思われます。郷路法律事務所の所が参考になります。
http://www.glo.gr.jp/index.htm

ああ、刑事事件としてさえ、特定商取引法違反などとして、統一協会の活動の違法性が認定されてきている。
あの教祖マッチングによる合同結婚は、後の一方当事者の請求により婚姻無効だとする判決例も重ねられているが、それでも続けられ、韓国には苦労し続け泣き、時に事件にまで至る日本人妻も数千人もいる。韓国人夫は結婚するためにこそ入信したことが多く、これが真の家庭を作るための合同結婚かしら、と不思議に思う。

思うに、ゼロか100かの発想は、実に間違いだと思います。

 今回の判決は私の知るところでさえ事実認定に間違いがあると思うところがあるけれど、判決で少しでも負ければカウンセリングを全て控えたり、カルト対応のカウンセリング全体批判できると思ったりするようでは、それ自体がカルト的な発想となってしまいます。

 一方、少しでも勝てば我が団体には正当性があるとして意気を上げるというようでは、カルト団体だと自ら認めるようなものです。上記の通り、統一協会の活動の違法性は各所で何度も何度も認定されているが、そちらの方の総括、反省もしないままなんだから。偽りの勧誘や「霊感商法」もしないようにするなどと公には一度言いながら、続けているんだもの。そのことは、冒頭の「やや日刊カルト新聞」サイトに詳しいです。

 統一協会にあって、違法な活動が無くなり、単に新宗教に入ったというだけの評価に止まることとなれば、カルト問題ではもちろんなくなり、社会的に対応する必要も無くなるし、もちろん今回のような家族らの悲劇が起こるはずもない。

 実際、お寺さんの子どもがキリスト教に入ったと相談があり、統一協会かなにか問題あるところか、と思って聞いていくと、まさに伝統的かつ普通のキリスト教会だったこともある。特に新たな熱中している若者の多い団体でさえなかったりする。そんな場合、親御さんに対しては、こちらが関与することではないですよ、親御さんとしてなにか反省しないといけないかもしれないですね、と言うだけです。

 だが、一般事件でも、よく聞いていけば統一協会絡みのことが少なくない。姉妹の一人が精神的に病になっての生活相談かと聞けば、元々統一協会に入って数年して不安定になって帰って来たところそうなっていてもう20年余りだったとか、一般相続事件にて、相手方がやたら権利主張ばかりし細かいけれど色々な扶養の義務はとんと果たさないで不義理をしてきた、むしろ小さな甥などの生活が心配だというが、聞いていけば相手方は統一協会での合同結婚してできた家庭だったとか、です。悲劇は霊感商法だけでないことは明白。
 それは一般の離婚事件だと思って聞いていけば、奥さんのエホバの証人の活動問題だったということが、ここ神奈川では少なくなくあるのと同じかと。

 悲劇が少しでも少なくなることを祈ります。
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2014/1/29

土谷死刑囚の状況  カルト・宗教・犯罪

ネットを見ていると、またもっぱら地裁・高裁での裁判記録の本だけで見ていると、土谷被告のその後の状況を知らない方が多いんだな、感じます。
 すなわち、土谷正実死刑囚の最高裁段階での状況は、大いに変わってきていることが意外に知られていない。同人は、麻原が最終解脱者でないならば単なる殺人となってしまうので悩み、しかし麻原の態度が変わらず酷くなるばかりだったことから、下記のとおりの境地になっているものです。


以下、2011年の記事ですが全部転載しておきます。各メディアにおかれて、貴重な記事であり保存されるべく、転載のことどうぞご容赦を。

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「麻原は詐病やめよ」=死刑覚悟、婚約者に思いも ―取材に土谷被告
とれまがニュース2011年02月15日
 土谷正実被告(46)は15日の上告審判決を前に、東京拘置所で複数回、時事通信の取材に応じた。オウム真理教(現アレフ)と絶縁したことを明らかにした上で、元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(55)に対し、「詐病をやめ、事件について話してほしい」と訴えた。
 元幹部の多くが事件後、松本死刑囚への信仰を捨てる中、土谷被告は一審で自らを「尊師の直弟子」と呼ぶなど、最近まで、帰依を続ける数少ない一人とみられていた。
 土谷被告は取材に対し、松本死刑囚が公判で事件についてほとんど語らなかったことなどから、「帰依に迷いが生じ、日を追うごとに疑いが強まっていった」と告白した。
 不信感が決定的になったのは2006年末、松本死刑囚が公判で精神疾患の兆しを見せたという雑誌記事のコピーを読んでからという。同死刑囚を「麻原」と呼び捨てにし、「過去の公判から見て精神病のはずがない。弟子に責任を押し付けて詐病に逃げた」と非難。「宗教をかたり、個人的な思いから弟子に武器を作らせた。憤りを感じる」と話した。
 事件の犠牲者や遺族には、「『すみませんでした』としか言えないが、それでは軽過ぎる」と謝罪した。「死刑は覚悟している。最高裁判決に期待するものはない」と淡々と語る一方で、勾留中に知り合った婚約者の女性(36)のことを、「今の生きがい。彼女が生きる限り生き続けたい」と話すなど、複雑な心境ものぞかせた。(了)[時事通信社]
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オウム真理教:死刑確定へ 土谷被告の手記の要旨
◇土谷被告の手記の要旨◇
 一連のオウム事件の犠牲になられてしまったご遺族、被害者の方々へ心の底からおわび申し上げますと同時に、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
 95年に私は逮捕されました。その時点での私は、捜査が進むにつれ、もろもろの出来事が麻原死刑囚(以下、Aと表記)の説法通り「国家権力による陰謀」であることが判明していくことを期待していました。ところが逆に、捜査が進むにつれてAの言葉がうそであることが次々と暴露されていきました。
 私もとうとうAから気持ちが離れそうになったのでした。ところが、私がある宗教体験をし、それまで以上のはるかに強いAへの帰依心が芽生えてしまったのでした。そのため、私は初公判で職業を「麻原尊師の直弟子」と述べ、一貫して帰依を表明し続けていました。
 私に転機が訪れたのが、A法廷への弁護側証人としての出廷経験でした。私の期待に反してAは一言も証言しないまま、1審を終えてしまいました。このことで私に迷いが生じました。教団とのあつれきが生じ始めたのも、04年春ごろからでした。私はAには堂々と証言してほしかった。「Aは弟子をほっぽらかしにして逃げたのではないか」という思いが日を追うごとに強まっていき、Aへの帰依心は弱まり始め、埋めがたい溝がひろがり始めていました。
 Aへの帰依心がはっきりと崩れ始めたのは、06年暮れ、A裁判の1審判決日におけるAの挙動について記されている雑誌記事を読んだ時でした。「Aは詐病に逃げた」と思うしかなくなりました。
 97年に地下鉄サリン事件のご遺族の証言を聞き、非常にこたえました。帰依心が揺らがないよう懸命だった私ですが、やはりご遺族の証言には耐えられませんでした。ご遺族の証言に対して何と言えばよいのか、言葉が見つかりませんでした。「すいませんでした」では、あまりに軽すぎる。
 「自分自身の気持ちに素直でいれば良かったんだな」と私は悔悟の念にとらわれるのです。自分自身の考えでは上層部の指示や決定を「嫌だ」と思ったけども、「無心の帰依」「無智の修行」だと盲従し、一連の凶悪犯罪に加担してしまったのでした。
 私がAに望むことがあるとするならば、「詐病をやめて、一連のオウム事件に関連する事柄について述べてほしい」という一点に集約されます。
毎日新聞 2011年2月15日 20時55分
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2014/1/29

狂え、と言わんばかりの拘置所  カルト・宗教・犯罪

狂え、と言わんばかりの拘置所

以下、昨日の読売新聞抄本
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オウム4死刑囚が本回し読み、教祖三女が仲介か
 松本智津夫死刑囚の三女(30)が、東京拘置所に収容中の元教団幹部・小池(旧姓・林)泰男死刑囚ら4死刑囚間の書籍の受け渡しを仲介したとして、同拘置所から4死刑囚との面会を禁じ。
 三女はかつて松本死刑囚の後継者と目されており、同拘置所は「教団に影響力があると考えられる三女の意思が、複数の死刑囚に同時に伝達される恐れがある」と判断
 小池死刑囚は、2月5日の平田公判に証人として出廷する予定。過去の公判では、「汚れたものを信じてしまった」と教団からの決別を宣言しており、証言が注目。
 三女は2007年から小池死刑囚のほか、新実、早川、横山の3死刑囚らと定期的に面会し差し入れも。しかし、13年の同拘置所の調査で、小池死刑囚が別の死刑囚に「三女から本が届くかもしれない。ついでの時に僕に差し入れて」と手紙を出したり、三女宛ての手紙に「本を回すのは少し休みましょう」と書いたりしていたことが判明。三女が死刑囚間の書籍の回し読みを仲介していた疑い。
 一般的に面会者が死刑囚に書籍などを差し入れることは認められているが、死刑囚ら収容者間の金品の授受は禁じ。2013年5〜6月、三女と4死刑囚との面会を順次、不許可。(2014年1月28日09時10分 読売新聞の抄本)
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上記だが、なんで今頃メディアに流れて報道されるのかなあ、と言うのがまず感想です。
平田裁判にて死刑囚がいろいろ証言している時に流れるなど、オウムの麻原以外の死刑囚が、「普通のむしろ良い人だった」ことが社会に知られるのが嫌なのだろうな、実にそれこそがオウム真理教事件の恐ろしさなのになんとも、と感じます。


なお、これのみにて、麻原三女アーチャリーさんのやたら訴訟法に詳しいブログ
http://blog.asahara-kousoshin.info/
の下記の記載が偽りであることが判明するものです。
―あの、アーチャリーさん、人も団体も「ヒト、モノ、カネ」にて信頼性が判断されてしまうものです。どのような付き合い、行動をし、どのようにして生活、食っているか、にて信頼性が判断されてしまうものです。
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団体とは一切関係ありません
2014.01.22 Wednesday
現在もわたしが団体と関係があると思っている方がいらっしゃるようですが、
団体とは一切関わりがありません。
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上記手紙のことなどは、昨夏、私も知ったことです。で、そもそもそれ以前に、刑の確定後も家族でもない三女が差し入れできてきていたことが不思議でした。確定前の最高裁段階ではいろいろな人の面会もできた所、そのまま差し入れと一部手紙のやり取りは認めてきたことのようなのだが、あの立場の三女についてまで認め続けてきたのが不思議でした。
 拘置所というところは、裁量の幅が実質広いようであり、情報不十分なままに認めたり、認めなかったり、検閲もやたら細かかったり、不思議な感じです。

刑が確定した場合、死刑囚にあってはまさにやることがないのです。「請願作業」まして他の人とともにする請願作業なぞさせてもらえない、東京拘置所は刑務所に併設されてもいない所だから尚更に、です。

本を読む程度のことしかできない。部屋の中はもちろん、あの東京拘置所では廊下にさえ生きた植物もないありさまだと言うことであり、なんら「息吹」が感じられず、実に虚しいもの。なんか「狂え」と言っているような場所ではないか、と。それゆえ、麻原の桎梏から離れても、仏教好きの多い男性にあって再び「修行」なぞに逃げ込む傾向が出ているのではないか、と気にしてきたところです。

そんな中、誰からのものであっても差し入れが届いたりすると実に嬉しく、もちろん受け取ってしまうと。また認められるかどうかわからずとも確定前と同様に手紙をだして、認められたことから死刑囚間の手紙のやり取りが、一部だが続いてきたと。そんな経緯だったのだろうと思われます。

思うに、死刑確定囚にあって、ハムスター程度は飼うこと、少なくともヒヤシンスでも、房内または房外の見えるところでも栽培することを認めれば良いのになあ、とつくづく思います。命の重さを現実に感じ続けていってもらうことそ、最も大切なのだから。
なんとかならんのかしら。
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2014/1/28

世論の一端  カルト・宗教・犯罪

A氏の看護師免許取消処分について、世論はどんな具合なのかな、と思っていたところ、下記2チャンネルを見つけました。一端に過ぎないでしょうけれど。参考と備忘録までに。
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http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1390839745/
【社会】オウム元幹部平田信被告(48)逃亡手助けの看護師、免許取り消し 厚労省 

3 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 01:35:55.16 ID:BMIb8Uor0
テロ集団の元信者だし、そんなのに命を預ける訳にはいかないから処分に異論はないんだけど、重大事件の共犯として実刑が確定した人間に対して、今後も等しく看護師免許剥奪をしないと法の下の平等は成立しないよなぁ、と思う。

4 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 01:55:43.90 ID:haUZLdiX0
>>3  えっ今自動的に剥奪になってないの? マジかよ

5 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 02:21:27.08 ID:JFhFhqVO0
罪償って、看護師として働けばいいだろ。 その可能性をなくすがな。
復帰できる社会であることは大事。

6 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 02:24:20.13 ID:G0Gwr2Xr0
自動車免許や、ユーキャンで取った資格も取り消しですか?

7 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 02:26:16.28 ID:S1IW67QoP
実刑食らえば欠格事由で取り消しになったと思ったが。違ったっけ?

8 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 02:26:49.94 ID:LMOaAgW/0
犯罪者の医師免許取り消しもはよ

9 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 02:40:08.68 ID:WCo2ZtAl0
>>3
保健師助産師看護師法第9条の1で、罰金刑以上の刑に処せられた者は
戒告〜免許の取消までの処分を厚生労働省が決めることになってる
これまでも法の下で犯罪者の免許剥奪やってるはずだろニュースになってないだけで

10 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 03:42:26.64 ID:B9wQbyW20
粛々と処分しただけじゃん  何が復帰だアホ

11 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 05:43:27.83 ID:EWWQm3800
罪を償った者が社会に復帰する手段を不当に奪う厚労省の木端役人。
自分で食えないお荷物が増えるだけだと思うが。

12 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 06:03:17.41 ID:QO9w9oG8O
スーフリ事件の犯人だった医師は普通に働いてるよね

13 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 06:42:00.12 ID:dDqCCqot0
>>5
自分もそう思ったよ。社会に戻った時に食べていける手段を奪ってしまうのはどうなんだろう?と。
ただ中には例の犯人だったと思えば、看護されたくないと思う人はいるだろうけど。

14 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 06:48:16.57 ID:D98rA3S20
法なら仕方ないがもう一度免許とって社会復帰すればいいと思う。
服役して罪は償ったんだし後はしっかり働けばいい。

15 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 06:53:51.85 ID:d8dHgBtXI
だがおれは彼女を憎む気にはなれない。 うちの嫁よりずっとマシだ。

16 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 08:10:59.49 ID:5bOIHwHHO
これはひどい

17 :セーラー服反原発同盟:2014/01/28(火) 08:14:04.37 ID:Jrra2mlB0
奇怪で濁った鉛色の医療現場にジャストミートした看護師だと思うぜ

18 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 08:18:17.99 ID:9aSb02bd0
医療刑務所でボランティア数年してもらい、 見極めにより復職させる制度が欲しいね。
実刑の期間離職しているから、ノウハウ 忘れるしな…。

19 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 09:27:50.44 ID:pk4QvY7N0
>>5
それは大いに同意
韓国では社会復帰した元犯罪者を社会的に抹殺しようという風潮が強すぎて働く場所すらなくなり、自暴自棄になった果てに強盗殺人や無差別殺人が問題になった
それだけ社会に寛容さが無くなると自らの首を絞める事になるのは一目瞭然
しかしながら韓国では相変わらず同じ風潮が根づいているらしい
学習能力がないのか、福祉が最低水準なのか…
まあ日本はそこまでバカはいないと信じたい

20 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 09:31:59.63 ID:pk4QvY7N0
こういう>>10アホが国民の大多数を占めると国は滅ぶんだろうな
日本は近所に良い反面教師の例があるだけやりやすいと思えてくる

21 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 13:45:53.66 ID:d3JtJOIo0
>>15
物凄い重みのある言葉だなw

22 :名無しさん@13周年:2014/01/28(火) 14:35:02.58 ID:4THdhSw90
今回同時に剥奪されてるのって、救急搬送された患者の家からドサクサにまぎれて金品を盗んだとか、他の刑事事件、
あとは患者のクレカを盗んで買い物してた奴とかだよな この人は好きな男のために女1人で働いて支え、尽くしていただけじゃん

あとは警察の怠慢と隠蔽の為に、長官事件と無関係の平田を冤罪にかける事ができなかった腹いせだろう。
松本サリン事件も、例の会社員が真犯人ではないとわかってても、当局は起訴して死刑にしようとしてたし 闇が深すぎる
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2014/1/28

取消処分−重きに過ぎる  カルト・宗教・犯罪

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患者のカード不正使用などで看護師3人取消- 計20人を行政処分
厚生労働省は27日、3人の免許取り消しを含む看護師20人の行政処分を発表
3人のうち2人は、患者のクレジットカードを使用した詐欺などで有罪が確定、もう1人は、逮捕監禁致死事件などで指名手配されていたオウム真理教元幹部をかくまった罪で処分。来月10日に発効
 取消処分を受けた1人は、救急搬送された患者のクレジットカードを使い、自転車やタブレット型端末、酒などを購入。1人は入院患者のクレジットカードで衣類やポーチ、ハードディスクオーディオを購入、患者の鍵を病室から盗んで患者宅に上がり込み、指輪を盗むなど。
 業務停止3年の処分2人は窃盗の罪を犯していた。1人は患者から現金を盗む行為を繰り返し、もう1人は患者や同僚から現金や財布を窃取
 そのほか▽業務停止2年が2人(どちらも自動車運転過失致死と道路交通法違反)▽業務停止1年6か月が1人(覚せい剤取締法違反)▽業務停止1年が1人(自動車運転過失傷害と道路交通法違反)▽業務停止8か月が1人(窃盗)▽業務停止6か月が2人(窃盗と自動車運転過失傷害など)▽業務停止3か月が3人(自動車運転過失致死と迷惑防止条例違反、ストーカー規制法違反)▽業務停止1か月が4人(いずれも道路交通法違反)▽戒告が1人(器物損壊)
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  平田信被告を匿っていた女性の看護師資格について取消し処分だとのこと。他事例と比較しても重き処分に過ぎる。また、平成11年12月17日オウム真理教対策関係省庁連絡会議の内容に示されるように、オウム真理教を脱会している場合、社会復帰を容易にする対策をとることとしているのにこれにも反しており、こんな国の姿勢は、オウム真理教(アレフ、ひかりの輪など)をつぶす観点からはマイナスです。

 下記は、処分手続きに先立ち出した上申書です。名前などを抜きました。
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      上  申  書
平成25年11月22日
-----住所 A代理人   弁護士 滝本太郎
厚 生 労 働 省        御中
***保健医療部医療整備課医務担当  御中

A氏(昭和***生)氏に対する、御庁医発***号「行政処分対象事案の調査」に関して、代理人弁護士として、次の通り上申致します。

    上 申 の 趣 旨
 A氏に対する行政処分の検討にあたり、また厚生労働省にその情報提供するにあたっては、A氏の善良なる性格、破壊的カルト団体たるオウム真理教(アレフ、ひかりの輪)から完全に離れている状況、深い反省、再犯の恐れなどないことが十分に裁判所にも認定されていることなどから、寛大な処分とされるべくご配慮願いたい。

    上 申 の 理 由
1 当職はオウム真理教被害対策弁護団所属の弁護士の一人で、友人の坂本弁護士一家殺人事件発生以来、今日に至るまでオウム真理教と相対してきているものです。平成6年5月9日、甲府地方裁判所駐車場にて自動車にサリンをまかれ、殺人未遂被害者の一人でもあります。
  当職は、平成5年夏以来、信者の脱会のためにカウンセリング活動も重ねてきていたものであり、信者や脱会信者の心理状態を相応にしり、その判断に自信を持っている者です。当職あては、その延長上で、平田信被告が当職のブログを見ていたことから、平成24年1月末に同人が警視庁に出頭した後に、当職の面会を求めた状況でありました。そして、平田被告からA氏の連絡先を聞き、直ちにその自首の決意を聞いて、A氏の自首につき添い、そのまま東京地方裁判所、東京高等裁判所において弁護人となったものです。
 当職は、その後もA氏と時に面談し、A氏が*****もとより協力し、精神的にも安定していて、オウム真理教とは実態としても精神的にも全く離れていること、真面目に仕事をしていることを観察しております。

2 A氏が実刑となったのは、判決文から明らかな通り、一重に平成7年に開始された捜査の後の、14年7か月もの長期間の逃亡であったこと、社会的な大きな事件であったことによります。決して、A氏の反社会的人格態度があるとか、善良でない性格であったからとかいうものではありません。
  地裁判決では、量刑理由の中でこう述べています。「もっとも、男性信者が自ら警察に出頭したことに引き続き、被告人も警察に出頭して自首するとともに、捜査公判を通じて、率直な事実を認めている。真摯な反省の態度が認められる。既に教団との関わりや精神的帰依は無くなっている。さらに、所持していた800万円のうち、男性信者が指名手配されていた事件の遺族に400万円を、オウム真理教犯罪被害者支援機構に400万円をそれぞれ男性信者と共同で支払っている。再犯のおそれはうかがえず、更生が期待される。」というのです。

  すなわち、A氏自身の問題は、既に裁判時点で何らのなかったものであるが、事案と社会的関心の強さから、やむなく実刑にする外ないとして実刑になったものだったという外ないものでした。
  一方行政処分は、その資格への信頼性自体を問うのです。業務外のことも処分対象となりえますが、社会的関心の強さいかんそれ自体が影響して良いものとは到底、思えません。まして既にA氏に対する社会的関心は、大いに薄れているものでもあり、現在の顔貌が報道されずに済んだこともあり、判決確定後は名前も出なくなっています。
  したがって、A氏に対する刑罰が「実刑」であったことをもって、行政処分においても重く捉えるのは間違っている確信する次第です。

3 A氏の事件は、平成7年5月に平田と共に出奔した後に、平田が一部事件で指名手配されて、A氏はそれら事件を知り、以後「蔵匿行為」として罪になったものであり、その他のオウム真理教事件と異なって、むしろ情誼をもととした事件でありました。逃亡している間、2人してオウム真理教事件の全体像を知って驚愕し、麻原の教えからもしっかりと離れていたものです。そして厳しかった刑事処分を既に十分受けてきたものでもあります。
  その平田被告の事件も、假谷さん逮捕監禁事件を初め、どの事件も平田が直接手を出したものは無く、平田が近くにいたとか連れて行かれたとかいう形での事件でした。そのことから、平田被告は平成26年1月から予定される裁判において、共謀の点のみを争う模様だと報道されている次第です。
 これらからすれば、今更にA氏に重い行政処分を課することは適当ではなく、まさに寛大な処分こそが適切であると確信します。

4 A氏の事件は、平田被告を匿っていたという罪であり、なんら医療に関するものではありません。逃亡中も、なんら看護師資格を悪用したことはありません。関連することとして、健康保険制度において、法人化する前に勤務を開始していたところその偽名のままに保険証が交付されて、それを使っていたと言う問題がありましたけれども、それは制度運用の問題であってA氏が積極的に利用したものでないことは勿論、A氏として偽名ではあっても正しく保険料を支払ってきたのですから重きを置くべきではないと確信します。
  平田被告を匿ってきた行為は、他の生命・身体・財産などを侵害する罪でもありません。かくまうことにより、平田の逮捕・裁判の進行を遅らせたという社会的法益を侵害した事件です。
  さすれば、今、A氏に行政処分を課することは、医療行為の適正化をはかることにもならず、被害者の対する慰謝にもならないこと明白です。言い換えれば、A氏に行政処分を課することは、看護師の業務についての信頼性を維持するための効果はなく、被害者に対する贖罪につき行政処分をもって対処するという意味合いも持ちません。あるのは「社会に対する見せしめ」という意味合いだけだろうと思われます。

5 では、「社会に対する見せしめ」として、A氏に対する処分をなすこと、それも重い処分をなすことが適正でしょうか。あるいは、どんな事情があっても大事件であり社会を騒がせたのだから重く処分するという見解もありえましょう。
  しかし、社会においては、オウム真理教とその事件の特質が、決してそのような単純な受け取り方ではなかった、実際、単純な暴力団がしたような事件ではなかったということに注目する必要があります。
  すなわち、オウム真理教事件は破壊的カルト特有の事件であり、絶対者である教祖麻原の指示のもとで多くの事件が起きたものです。たまたま麻原から指示されたかどうか、それだけの違いで事件の被告人になったかどうかが区別されました。そのことが社会的に広く知られてきたからこそ、あれほどの事件を起こしながら、社会においてオウム真理教信者に対する暴力行為はさほどなく、排除行為も予想ほどにはなかったものです。
  そして「脱会した者」と認定される場合には、日本国も地方自治体もあげてその社会復帰を図るべく施策を進めてきたのであり、国民もそれを是とし、多くの方々が社会復帰に協力してくれてきたのです。

6 すなわち、下記のとおりの省庁連絡会議がもたれました。
  その趣旨は、オウム真理教については、その速やかな信者の脱会と社会復帰を図ることによって、「オウム真理教を崩壊させつつ、信者を脱会に導き日本社会で飲み込んでしまう」という方策というべきでしょう。それは、後に団体規制法などによる「オウム真理教を力と監視で潰す」という方策とともに、不可欠かつ有効な方策であり、たとえば脱会した後の住まいや仕事の確保、生活の糧などの配慮が一定程度されることから、今日でもオウム真理教をつぶすために役立ってきているのです。
      *********************
オウム真理教信者等に対する社会復帰対策の推進について
−平成11年12月17日オウム真理教対策関係省庁連絡会議

(1) オウム真理教信者等からの相談受理体制
ア 警察庁
  全国の警察において、信者等(元信者、信者の家族等)からの各種相談を受理し、脱会についての相談には、誠実に対応する。また、信者の家族等からの捜索願には、迅速・適切に対応するとともに、脱会者が保護を求めてきた場合には、関係機関を通じて福祉施設や医療施設等に引継を行うなど適切な保護活動に努める。
  教団施設周辺の臨時交番においては、警戒警備活動を行うとともに、信者等からの各種相談を受理し、また、地域住民からの苦情・不安に関する相談等各種相談を受け付ける。
イ 法務省
  人権擁護委員や人権擁護担当部局を活用した人権相談所(各法務局及び地方法務局におけるオウム真理教関係常設人権相談所における人権相談、人権擁護委員の自宅相談、デパート等の会場における特設相談)において相談を受け付けるとともに、その利用を呼びかけるPRに努める。
  法務局・地方法務局の全本局に、オウム真理教関係常設人権相談所を開設するなど、専門の人権相談窓口を設置し、様々な広報媒体を通じて、その周知に努める。
ウ 文部省
  市町村教育委員会における就学事務が適切に行われるよう、都道府県教育委員会を通じて情報収集に努めるとともに、関係省庁と連携しながら対応する。
エ 自治省
  信者等の社会復帰対策を総合的かつ円滑に遂行するため、相談窓口の体制整備を図る等適切に対処するよう地方公共団体に対して通知する。
(2) オウム真理教信者等に対する精神的ケア
ア 法務省
  服役中の受刑者については、職員や篤志面接委員による面接指導及び本人の希望を前提とした仏教、キリスト教等の宗教関係者による教誨を行うとともに、刑務作業の実施と生活指導により社会生活習慣の付与と労働意欲のかん養等を図る。
オウム真理教関係者に対する保護観察においても、生活歴、性格、犯罪行為の内容等から把握される問題点を配慮して行う。
イ 厚生省
  オウム真理教の信者や元信者に精神疾患や心の健康の問題が生じた場合には、各都道府県、政令市等の保健所や、精神保健福祉センターといった精神保健の各機関において、相談等に応じる。
(3) オウム真理教信者等に対する生活支援
ア 厚生省
  出家して全財産を失った者に対しては、福祉事務所等において施設入所を含めた各種相談を受け付けるとともに、生活保護制度の適用も含めて適切に対応する。
児童の保護が必要な場合には、関係省庁と連携しても児童相談所において個々の状況に応じて、親族による引取り、児童相談所への入所等の適切な対応を行う。
イ 労働省
  公共職業安定所において、オウム真理教信者等であって就職を望む者に対して、綿密な職業相談及び職業紹介を実施し、就職の促進を図る。
上記の者に対し、必要な場合には、公共職業訓練を行い、就職に必要な職業能力の向上を図る。    以 上
  *******************

7 「社会に対する見せしめ」として、A氏に対して、いわゆるオウム真理教事件であるからといって、そして実刑だからと言って、ともかくも重い処分をなすということは、正しいことでしょうか。
  それは、明らかに、上記の厚生労働省(当時は厚生省)の方針に反しています。厚生省の「適切な対応」とは、脱会者に対する生活保護制度の活用、児童相談所の活用などが掲げられていることからして、本人を温かく迎え入れること、まして社会資源たるものが本人に備えられているならばそれを奪うことなく、活用して社会復帰を果たさせることを要請していると言うほかありません。
  したがって、A氏に対しても、その他の脱会者同様に、その精神的のみならず生活の上でもよすがであった筈の「看護師資格」につき重い処分をなすことなく、その社会復帰の障害とならないようにしてあげることこそが、上記の通達、連絡会議の内容に一致するものと確信します。
  A氏本人は現在、看護師資格がどうなるか不安で、これを就職において伝えることなく低賃金の仕事に甘んじています。A氏本人は、地元*****での看護師資格を有効に生かした仕事をしたいと望んできましたが、現在のところ、この処分が不安でしないで来ています。A氏本人の願いをなんとかかなえてあげてほしいと念願するものです。
  事件内容や、裁判の様子などは判決文からも判明するものであり、受刑中の更なる反省及び本人の現今の状況は本人から十分に聞いて下されれば、と存じます。

 以上のことから、上申の趣旨記載の通り、A氏に対しては今回、なにとぞ寛大な処分とされたく、ここに上申します。    以 上

6

2014/1/24

再放送を求める。  メディア・ネット

再放送を求める。
1月21日に書いたBPO決定にかかる
****
テレビ東京の『あの声が聞こえる〜麻原回帰するオウム〜』
2012年12月30日(日)午前1時25分〜2時25分
****

その後、どんな風に進むのかな。
指摘された配慮が十分ではなかった、という所を訂正したうえでの、再放送を強く望みます。

だって、決定は、
「プライバシー侵害との判断はなく、配慮が十分ではなかったことだけは認める。そして、公共性・公益性は、この青年を取り上げること自体を含め、大いに認める」
と言うことでして

すなわち、顔のぼかしや、手紙のこと、カウンセリング状況、友人らとの写真などの部分を訂正・削除して
「再放送していいよ、再放送して!!」
と言っているようなものなんですから。

そしてそのようにしても、番組は、まあ少し証言が弱くなるけれど、おおいに国民に広く知られるべき内容だもの。

なんとか局あげて議論し、広く再放送をして下さるようにお願い申し上げます。会社執行部が、しっかりと決断してほしいです。

でないと、BPOがオウム真理教、アレフに利用されたということとなってしまいます。オウム真理教に対しては、しっかりとメディアにおいても監視活動を続けないと。
3

2014/1/22

BPOへの陳述書−その1  メディア・ネット

昨日付でアップしたBPOの「見解」の事案につき、私が提出した陳述書は、下記の通りです。申立人個人の特定に関する一部の所は、*****としました。
ご参考までに。

********
陳  述  書

平成25年9月5日
放送倫理・番組向上機構 [BPO]
放送と人権等権利に関する委員会   御中

*************弁護士滝本太郎

第1 前文
2012年12月30日深夜に関東地方で放送のテレビ東京「あの声が聞こえる〜麻原回帰するオウム〜」番組についての、貴機構への一オウム真理教信者(宗教団体アレフ信者)からの申立に関して、下記の通り陳述します。
  なお、当職は弁護士として厳しい守秘義務を課せられている者であり、本件はオウム真理教(現「アレフ」ほか)と相対してきた私の弁護士業務に関連するものでありますから、株式会社テレビ東京からこの事案について詳細を聞くなどしても、なんら人権侵害となるものではないことをご留意願います。

第2 本件申立ての捉え方について。
 1 本件申立て及び関係書面をみて、まず気づくのは、本件申立てが「オウム真理教」すなわち「アレフ」としての申し立てであることです。
  形上は、その一在家信者の申立てのごとくですが、教団は教団と様々な形で相対している個人、公的機関そして少なくないマスメディアに対して個人名義で抗議、申立て、訴訟をなしているところ、その一環としての本件申立てであるということです。どうみても教団をあげて資料収集をしたという証拠が散見すること、もとより本人は****在住であって本件番組の視聴範囲からして直接視聴した筈はないのに視聴した、として申し立てていることから明白です。

  このような教団活動は、相手方が、メンバー家族であれば本人が教団の欺瞞性や問題点に気づくべく話し合いをすることをあきらめさせ、相手方が公的機関であれば嫌気を起こさせて監視の目を緩め、相手方がマスメディアであれば「触らぬ神に祟りなし」として報道を委縮させるためのものであります。
  事実、すくなくないマスメディアやメディア人にあっては、執拗な通知や申立、訴訟などの攻撃そして背景としてある教団の底知れぬ怖ろしさから、取材も報道も委縮してしまっている状況が現今、見て取られるのであり、ゆゆしき事態であると感じているところです。勧告はもとより、本件番組につき少しでも見解などが示されるならば、教団にあって多大な宣伝活動を展開しマスメディアのまさに委縮を狙うものなのです。

  いま、BPOにおいては、そんな教団の活動に対してどう対応するか、が問われていると思われます。

2 第2に気づき、また決して忘れてはならないことは、オウム真理教、アレフ教団の「破壊的カルト性」とそれに多く随伴する「秘密性」が未だ変わっていないことです。
  教団にあっては、自己のしていること、教団がしてきたことを認識しないまま「現実感を持たず」に「無頓着」でいます。また、メンバーの一人ひとりは極めて真面目であり否真面目であるからこそ、教団の利益になることを推し進めようとする上司の指示には絶対的に従うものでしたが、それが変わっていません。

  そして、アレフ教団にあってはここ数年まともな記者対応がまったくないこと周知の事実であるところ、ここでもやはり取材にまともに答えないものでした。本件番組でも如実に示されています。

 3 一方、一般人の少なくない割合はもとより、実は、知識人やメディア人にあっても「オウム真理教事件は終わった」「もう悪い人もグルも逮捕され、今残っている人は良い人だけだ」「その良い人らが宗教をしているだけだ」などと誤解しています。
  その感覚が、オウム真理教事件から18年を経過した現在、若者たちに誤解を与え、地下鉄サリン事件などの現地でないからか、より現実感覚を持ちにくい関西や北海道にて、教団アレフの若い信徒勧誘活動が成功している原因ともなっています。まことにゆゆしき事態です。

  しかし、一連のオウム真理教事件の特質は、化学兵器サリンを使って無差別大量殺人までもしたという所にとどまりません。極めて重要な特質として、坂本一家を殺した人も、サリンを製造し撒いた人も、実に悔しいことですが「良い人だった」という特質があるものです。
  これは、刑事裁判所もしっかりと認識したところであり、たとえば、地下鉄サリン事件で8人を殺した林泰男死刑囚にあっても、一審の死刑判決の文中には「麻原および教団とのかかわりを捨象して、被告人を一個の人間としてみるかぎり、被告人の資質ないし人間性それ自体を取り立てて非難することはできない。およそ師を誤まるほど不幸なことはなく、この意味において、被告人もまた、不幸かつ不運であったと言える」と述べています。死刑判決の中にかような文脈があるのは、まさに異例中の異例です。

  オウム真理教事件は、教祖にとっては格別、実行犯らにとっては「良いこと」をするつもりの宗教的な確信的行為です。それはすなわち、今後とも、教団が存続する限り、同様に「良いこと」をするつもりの行為があり得る、それも現実感覚を没却した事件を起こす怖ろしさを、示すものでもあるのです。
  1996年の後も、既に内部で温熱療法による死亡、また冬季富士山に登っての死亡事件が起こっていることはご存知かと思いますが、それら遺体の色が変わったり腐ってきている状態をビデオ撮影し、「修行」のために信者に見せているのがアレフでもあるのです。これらは、自分の命も他の命についても「無頓着」こそが正しいとし、現実感覚を失っているからこそ、なしえるものなのです。
  「悪意の殺人は限度があるが、善意の殺人は限度がない」という怖ろしさ、「地獄への道は善意の敷石で踏み固められている(パスカル)」というのが、破壊的カルト集団による事件の怖ろしさです。

  いま、BPOは、そんな破壊的カルトにおけるメンバーの心理、申立てなど法的手段を濫用する手法、それらをそれなりに理解した上での対応がなされるかどうか、が問われていると思われます。

4 第3に、改めて感じるのは、本件番組が極めて優秀なものであり、まさに公益に尽くし、国民の知る権利に尽くした番組だったということです。
  当職は、本件番組の取材を当職は受けませんでしたが、取材を受けた人から「よく理解しているチームなんです」というような話を聞き、注目していました。すると放送をみて実際、実に有益かつ優秀なものでした。
  当職は、後記の通りオウム真理教を脱会した者と多くつきあっている立場ですが、1995年以来の18年間の報道において、ここまで信者や一応の「脱会」信者らを含めて心理描写に成功し、そして本件申立人のように今また被害者そして後に加害者になりえるだろう人物、それらに示された破壊的カルトの恐ろしさを示した番組は、類例をみないものでした。

  このような評価は、オウム真理教の末端信者であった者はもちろん、当職が窓口をしている真実の脱会信者が時に集まる「カナリヤの会」にいる元大幹部、元受刑者らにあってもまったく同じであり、このような番組こそ必要なのだとほとんど意見の一致するものでした。
それ故にこそ、当職として初めて「再放送を求めます。全国放送にて求めます」と連絡したり当職のブログに記述するなどしたものです。

5 もとより、ご承知の通り、オウム真理教わけてもアレフに対しては、「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律(平成11年12月7日法律第147号)」所定の観察処分が課せられています。これは、サリンをまくなどまでしたオウム真理教、それも公序良俗に違反したとして宗教法人格を失い、教祖以下大幹部の多くが逮捕され重罪を課られているのに、「信教の自由」を標榜して任意団体を作っている「アレフ」などに対しては、実に十分な観察が必要だからこそ、制定され、適用されているものです。
  その観点からして、もともと本件番組のごときはかかる観察が必要な団体を観察するものとして「公益性」が強く推定されるものです。日本の法体系の下にあるBPOにおかれても、この観点を決して看過してはならないものと確信します。

  まして、本件番組は、単に興味本位とか表面的な報道、また「暴露」により視聴率を上げようとするような番組ではありませんでした。脱会した元幹部のそれぞれの状況を浮き彫りにしつつ、重い障害を残している被害者を示し、そして新たに入信してきた申立人の状況を浮き彫りにさせてきた番組であり、スタッフから声をかけられた現役信者こそが、じっくりと見てほしい番組でした。

  いま、BPOは、そんなオウム真理教、アレフの捉え方、その監視を国家にだけ任せておいてよいのか、むしろマスメディアにあって、アレフ側の攻撃に対して委縮することなく対応すべきなのかどうか、またはつまりは委縮せよとするのか、その指針を示すことが問われていると思われます。

  「人は前もってあらゆる困難を考察しておかねばならぬ。」(アリストテレス『形而上学』)ところ、本件番組は、実に緻密かつ誠実な取材をもとに意義ある番組としたのであり、申立人のプライバシー保護などの困難性を考察して対処してきたと考えます。

第3 当職は、1989年11月の坂本堤弁護士一家拉致事件を機に「オウム真理教被害対策弁護団」に加わり、それから24年近くオウム真理教の問題に関わってきました。またオウム真理教家族の会(旧「被害者の会」)の顧問弁護士の一人です。
   当職は、1993年7月からは、ご家族の依頼により信者と接触して脱会に導くための家族関係調整事件にあたりその件数は約30人にものぼります。その間、教祖の偽りを暴露するために、当職として「空中浮揚」写真を撮影しこれをカウンセリングに使うこともしてきたことから、1994年5月9日サリン攻撃を受け、その中毒に陥る殺人未遂事件の被害者ともなっています。
   当職は、1995年6月にはオウム真理教の脱会者のケアの場として「カナリヤの会」を結成しました。信者の親族からの情報、脱会者からの情報、そして意図的に接触している現役信者からの情報をえているので、教団の活動状況も相応に把握しています。

  このような私の経験上、反社会性・秘密性・欺瞞性といったオウム真理教の特徴がアレフの中に脈々と引き継がれていると認められます。以下、詳述します。
  なお、オウム真理教とアレフの一体性は明らかですので、本陳述書においては、両者を併せて「アレフ」といいます。また、アレフは、自らを宗教法人オウム真理教の法人格は失ったものの、名称と組織を改編した継承団体だとしているので、オウム真理教及びアレフを合わせて「教団」といいます。
3



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