2017/10/31

ふるさと考  短歌

昨日からふるさとの和歌山市に来ている。先週は大学スタッフとの意見の食い違いというか私の考えが理解されなさすぎてほとんど切れかかっていたせいで、大学への寄付要請のための企業訪問予定が停滞していたため、それを取り戻すため一泊で和歌山市に来ている。

1日めは何とか無事に回り終えた。それでも地元大学に対する一般企業の反応は冷たくまた小さい。残念なのは、大学当局とりわけ事務部門の危機感が薄く、地元からの大学に対する厳しい見方を適正に認識できていないことが挙げられる。

それはともかく、久しぶりにふるさと和歌山市に泊まりホテルの近くの居酒屋に一人で入り飲んでいると、懐かしい和歌山弁だけでなく懐かしい人の名前や話題が次々と出てくるのが嬉しいではないか。

例えば、プロ野球で2000本安打を放ち「名球会」入りを果たした元阪神タイガースの名選手、藤田平選手の話が隣の若いお客さんから出たりする。思わず「彼は小中学時代の僕の同級生だ」と叫びたくなる場面が多い。その他にも、「あるある」と言いたくなる話題や懐かしい話が次から次へと続くからたまらない。それらを聞いていたらついついお酒のピッチも進むというものである。

一方では、若者達の会話からはあの独特なイントネーションの和歌山弁があまり聞かれないように感じた。かく言う私も和歌山から離れて長いので、余人のことは言えた義理ではないが、やはりテレビなどの影響は大きく、方言も次第に消えつつあることを身にしみて感じた。

70年に届く人生の中でふるさとで生活したのはたかだか22年しかないのだが、細かいことはともかく、私は理屈抜きでふるさとが好きなんだなあと再認識した。

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2017/10/29

台風への恨み節  短歌

先日はここで、台風のおかげということを書いたのだが、10月下旬のしかも2週連続の大型台風にはさすがに恨み節を言わざるを得ない。というのは、時季外れの連続の台風の襲来により、いくつもの予定が延期や中止となり、計画が狂いまくりだからである。

中でも、今年は関西のススキの名所と呼ばれる5本指の内の3つまでを一気に制覇しようという計画がことごとく影響を受けてしまったからである。その行き先の一つは、和歌山市の南部にあたる紀美野町の生(おいし)石高原である。最近ではマイカーで登る客が多いなかを、親友達と4人で昔ゆかしく歩いて登ろうと計画していたのに、先週の台風21号で昨日に延期となり、それもまた22号のために今回は中止とせざるを得なくなった。

2つ目は奈良県と三重県の境い目にある曽爾(そに)高原である。大学同窓会の歩こう会で今日行く計画をしていたのだが、22号が最も近畿に接近する見通しのため2日前に11月5日へ延期となった。しかしその日は大親友と2人で信州は北アルプスの涸沢へ遅い秋を楽しみに行く予定があるので、曽爾高原へは私のみ参加できなくなった。

3つ目は11月11日の大和葛城山である。この日の天気予報はまだわからないから何とか行ける可能性は残されてはいるが、何だか折角の高まる気持ちをそがれたようで、残念でならない。せめて1ヵ所だけでも今年のススキ見物を実現したいものである。

ところで今週末の涸沢であるが、その大親友によると現地では数日前に初雪が降り2〜3cmの積雪となったようだ。となると「晩秋」どころか「初冬」の北アルプスと呼ぶ方がふさわしくなる。そうなると、防寒対策が必須の山歩きとなるわけだが、一方ではうまくいくと青い空、黄色の紅葉、真赤なナナカマドの実、白い新雪、という見事なコントラストが見られるかもしれない。

もちろんこれも天候次第であり、最近の異常気象からいけば実現の可能性は高くはないのだが、私としてはせめてここ最近の予定狂いのお返しを期待したいものである。

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2017/10/22

台風のおかげ  短歌

昨日は早朝から東京に来ていた。母校の同窓会の東京支部の年次総会に大阪支部からの代表としてゲスト参加するためである。併せて、ビジネスマン現役時代の旧知の知人との会食と、隔月に開催される人事の研究会に出席するためでもあった。

折からの超大型台風21号の接近のため、今日の午後に予定していた研究会は延期となったので、夕方に予約していた新幹線は朝早くの便に変更した。その関係で、いつもは山側のE席にしか座ったことがなかったのだが、空いていなかったため海側のA席を予約したのであった。

読みかけの藤沢周平の本が一区切りに来たとき、ふと窓外を見ると海が見えた。それ自体はごく当然のことなのだが、長い間帰りの新幹線の車窓から海を見たことがなかったので、すごく新鮮な気持ちになった。

台風の影響であろうか、小雨の海はどんよりとした鈍色をしている。時間の経過や地理的な関係から見て、場所はたぶん浜松か掛川か、いずれにしろ静岡県のどこかであろう。晴れていたら広々とした青さが目に入るのだろうが、今日の海は鉛色の空との境目が判然としない。

それでも何となく落ち着いた気持ち、何か得をしたような気持ちになるのは、いつも見慣れたのとは違う景色を目にして新鮮な気持ちになれたからかもしれない。たまには、いつもの道や時間や角度から見るというのも面白いものだと感じた。
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2017/10/20

日本最古の神社  短歌

先日は母校の大学のOB会のハイキングクラブの例会で奈良県桜井市の三輪明神まで出かけた。この神社は日本最古の神社である。大物主大神を祀る三輪明神は三輪神社(おおみわじんじゃ)とも呼ばれる。日本で最初お酒が作造られたことから、お酒の神様としても知られている。

このハイキングクラブは毎月一回の例会を実施していて、今月は第350回の記念例会だというので、久しぶりに参加したのである。350回ということは創設からほぼ30年だから、大した歴史を持っていることになる。

JR三輪駅に集合した時から既に小雨がパラついており、時おり激しく降るというあいにくの天候である。今回集まったのは40名余りの同窓生だが、そのほとんどは私よりは年上の先輩達である。先ずは点呼をとり、有名な大鳥居をくぐって緩やかな坂を本殿へと登っていく。

当初の計画では、御神体でありパワースポットとしても有名な三輪山(467m)にも登ることになっていたが、滑りやすい下山路を考えて中止とした。代わりに境内をじっくりと拝観する。その一環で初めて展望台にも行くことができた。そこからは西側に奈良時代の都の全貌が見渡せる。

中でも私の目を引いたのは、いわゆる「大和三山」である。三山とも200mに満たない低山ではあるが、古来から多くの歌にも詠まれた姿はやはり美しい。2回くらい名山会の友人達と登ったこともあるが、また一度登ってみようかという思いに駆られたひとときであった。

  三輪神社の展望台からの大和三山 (左から、天香久山、畝傍山、耳成山)
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