2016/9/28

徳永英明のコンサート  短歌

妻の強い希望で、先日の徳永英明コンサートを聴きに行った。大阪市内の会場の6〜7割は女性客で溢れ、開演前から異様な熱気で包まれていた。開演時間になって幕が開くと会場は興奮のるつぼである。

彼はトークが苦手なようで、その分たくさんの曲を歌ってくれた。有名女性歌手たちの名曲ばかりを集めたメニューだから、私だけでなく他の観客もよく知っているものばかりなようで、大半の観客はうっとりと聞き惚れるように聴いていた。中には曲の途中で立ち上がり曲に合わせてリズムを取っている客も多い。

しかしながらこの私は、しばらくしたら何か違和感のようなものを感じ始めた。また他のコンサートで感じるような気持ちよさがどうしても感じられず、逆に聞き苦しい感じに襲われた。

記念に2枚組のCDを購入してマイカーで聴いているうちに、違和感の原因がわかった。それは彼の歌い方にあった。彼の声のキー(音程)はほとんど女性のものと同じで、それは素晴らしいのだが、歌い方がいけない。単語の途中でブレス(息継ぎ)がしばしば入るのである。そのために、何とも息苦しく聴こえるのである。

それは例えば「想い(おもい)」ということばの「お」と「も」の間でブレスが入るのである。これではことばにならない。もはや日本語ではない。かといって、彼が老いたせいで肺活量が落ちたからロングトーンができないかというと、そうではない。ほかの部分ではちゃんと歌えているのである。だからこれは、彼の歌いかた、表現方法であって、意図的にそうしていることは間違いあるまい。

有名歌手たるもの、もっと日本語を大切にしてほしいものである。

「団塊の世代も今や古稀迎へ矢のごとしとふ過世(すぐよ)見返る」

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