2016/1/23

年末年始の映画を観て  短歌

年末年始のテレビ番組で「永遠のゼロ」を観た。数年前には原作の小説を読み、映画も観ていたが、改めてその作品の大きさに感動した。主題としては、己れを殺してでも愛する人を守る、ということであり、自分では守りきれないと悟ったときにはその夢を第三者に任せてでも目的を達成するという、信念を持った人間のものすごさを知った。

もう一作は先日ここにも紹介した「海難1890」である。パソコンだけでなく携帯電話も買い替えた慌ただしい年末年始にあって、これだけはどうしても観たいと考えていたので、いつもなら一緒に行く妻を残して久しぶりに一人で出かけた。なんばの映画館は平日にもかかわらず中高年を中心とした観客で溢れていた。

この映画の主題も突き詰めて言えば「愛情」であろう。それも「人間愛」であり、己を犠牲にしてでも他を守るという底の深い愛情である。それは先ず、日本の和歌山の串本で起こった。明日の食糧にも困窮している寒村の人達が、遠い異国で難破したトルコの軍艦の遭難者たちに向けて行った献身的な支援活動の数々は、国籍や民族や宗教などの壁をはるかに超越して感動を呼ぶものであった。

そしてその90年後、湾岸戦争の時期に日本への帰国の道を閉ざされた200人の日本人達に向けて、あたかもお返しのように今度はトルコ人達から提供されるのである。トルコ人乗客でごった返すイラクの空港ロビーでみんなに呼びかけるトルコ国の一職員の「我々は歴史上も、自分のことを捨て置いてでも他の人に尽くす民族ではないか。その誇りを思い出そうではないか。」ということばが強烈に印象に残った。

この行動は、決して90年前の事績に対する恩返しとして描かれてはいなかった。むしろそれらは全く別々のものではあったが、それぞれの国の一般市民のとった人間愛、自己犠牲に基づいた行動が両国に共通していて、結果として恩返しのような形になったというメッセージを受け取った。

どの国の人もこういう気持ちで接していれば戦争などは起こらないし、外交も政治ももっと円滑で円満なものになるのではないだろうか。結局は個人個人の考え方であり行動が、その国の政治も企業活動をも構成しているのである。いちいち腹を立てていたら間に合わないほど周囲に「自己中」が溢れる昨今の世の中で、実に清清しい気持ちにさせられる映画であった。

「国と国、人と人とのいさかひも思ひやりさへあれば無くせる」

「人々の心の底に流れゐる愛情示し平和をつくらん」
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2016/1/5

初登りと一年の計  短歌

今日は恒例の生駒山への初登りをしてきた。例年なら三が日の間に登るのだが、昨秋からの左膝痛の関係で昨日のリハビリの結果を見てからということにしたため本日になってしまった。右回り左回りのどちらでもよいのだが、今回は時計回りのコースをとることにした。

いつもどおりわが家を登山口として早速歩き始め、大阪との府県境にある暗峠(くらがりとうげ)に向かう。峠の茶屋は年始休暇とわかっていたので、峠の少し手前の手打ちうどん店で鶏なんばを食べて山頂を目指す。中腹の展望台の手前の道は赤土のためじめじめしていて滑りやすいのだが、最近、道路脇の笹を伐って道を広げたおかげで陽当たりと風通しがよくなったせいか道はよく乾いていて、歩きやすい。

既に世間は仕事始めとなっているせいか、天候はよいのに山頂には登山者は少なく、休園中の遊園地の遊具などの工事の音がやかましいくらいである。同好会の連中と登るときは一献会をやる大屋根の下もガランとしているので早々に席を立ち、途中の宝山寺で初詣をして帰路に就いた。膝の調子は悪くない。

一人で歩きながら「一年の計」を立ててみた。仕事については、ややもするとその時々の対処療法的であったのを今年からはクライアント毎の年間計画を立てそれに基づく業務推進を行うこととした。言わば各社の人事課題に関する事業計画書の作成である。これにより課題の見える化と顧客満足度向上を図りたい。

プライベートについては、あと10年間も現在の家族が全員元気である保証はないので、家族との時間を従来以上に長く確保して大切に使うことを決意した。そのためにも私自身が健康にならなければならないので、膝を早く治し運動不足からリバウンドしてしまった体重も元に戻さなければならない。家事についても料理や掃除など従来以上に自分でやれることを増やすことにする。

趣味とボランティアの分野については、今年こそは「断捨離」を実行したい。山歩きの2つの会をはじめ、短歌やハーモニカ、古代史探訪等の趣味の会と、大学のOB会と高校時代の2つのクラスの同窓会のうちのいくつかは今年をもって終わりにしたい。上記のように仕事や家族との時間を増やすためにも、これらに関わる時間は削減せねばならない。

今年の初登りは、大好きな生駒山に単に登るだけではなく、残された人生を展望しつつ今年一年の計を立てるいい機会となった。同業の先輩社長のように、私も上記の内容をA4用紙に書き出して額に入れてデスクに掲げることにしよう。身を引き締めるぞ。

「一年の計を立てなむ初登り生駒の山の風温かく」

「人生の仕上げの時ぞこれからは一年一年大切にせむ」

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