2015/9/18

エサをあげないという優しさ  短歌

今回の担当リーダーのHさんは、登山日が悪天候になった時に翌日と入れ替えることができるように利尻島では3泊の計画を組んでくれていたが、幸いにも登山日である第2日目が快晴であったため、第3日目は当初計画どおり礼文島への日帰り観光となった。

利尻島の鴛泊港から礼文島の香深港へはフェリーで北へ40分の船旅である。ここでもやはり利尻山はずっと我々を見守ってくれていた。香深港では、予約していたレンタカーで島内を観光することにする。運転するのは予め決めていたとおり私の担当である。

島の南部では2年前に上映された「北のカナリア達」という映画の舞台となった小学校のセットや、桃岩展望台、そして北部ではスコトン岬や澄海(スカイ)岬を見て、帰りの道中では「ウニむき体験」もした。

利尻島への帰りのフェリーの壁の張り紙に気がついた。それは「エサをあげないという優しさ」というタイトルで、説明には「あなたが渡したいものはお菓子ではないはずです」とあった。人間の気まぐれでエサを与えることによってカモメは自分でエサを獲る能力を失うし、エサで汚れたフェリー内で気分を害する人も出てくる、という補足説明も加えてあった。

確かに、人間がエサを与えることはカモメにとって一時的にはありがたいことには違いないが、長期的に見たら決してカモメのことを考えた行動とは言えない。しかしながらふと、これはことカモメとエサのことだけには終わらない気がした。他にもこれと共通した「えせ優しさ」で満足していることはないのだろうか、と考えさせられた。

「北限の礼文島に来てみれば海の青さにしばし動けず」

「船よりの姿も美(うま)し利尻山 海の上にぞすっくと立てり」

 礼文島へのフェリーからの利尻山の雄姿
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 礼文ブルーに包まれた「澄海岬」(スカイみさき)
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2015/9/17

「群林風」での本ものの「おもてなし」  短歌

今回の利尻・礼文旅行で3泊した利尻島の鴛泊港に近いペンション「群林風」(グリーン・ウィンド)には大満足であった。

先ずは、こだわりの美味しい料理の数々である。当然ながら毎日のメニューは少しずつ違うのだが、そのどれもが満足のいくものであった。利尻山から豊かに湧き出る美味しい水やここでしか獲れない食材のせいもあるが、何よりもありがたいのはどの料理にも「手造り」のひと手間が加えられていたからである。

さらには、料理以外でも「お客の立場に立つ」、「相手の気持ちを考える」という姿勢がオーナーだけでなく奥さまや息子さんや、従業員さんにも共通していて、実に気持ちのよい3日間を過ごせたのである。

例えば、夕食後には「今、夜空が最高にきれいですよ」と教えてくれたり、近くの温泉まではマイクロバスで送ってくれたのだが帰りは歩いて帰ることを勧められそのとおりにしてみると地元のサイクリングロードの両側にはエゾマツやトドマツの林のほか色とりどりの花が見られた。咲き残っていたアジサイは8月が最盛期だそうである。

こういう一見何気ない思いやりや配慮のおかげで、3日間は飽きるどころか充実していてあっという間に過ぎ去った。こういうのが「本もの」の「おもてなし」というものだろう。奥さまのご配慮によるブラックコーヒーも実に美味しかった。

是非とももう一度来てみたいがそれは難しいかもしれない。それでもせめて、この「群林風」のことはみんなに知らせてあげたい、周りで利尻島へ観光する話を聞いたら是非ともこのペンションを勧めてあげたい、という気持ちになった。いやあ、本物は存在するものだなあ。

「もてなしを表はす基本にあるものはひたすら相手を想ふ心か」

「利尻なる島で過ごせし日々楽し心のこもるもてなしにより」

 ペンション「群林風」前でオーナー夫妻と記念写真
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2015/9/16

残念無念の利尻登山  短歌

憧れの利尻山に登るため、4月から毎月平均4ヵ所くらいずつ近郊の山や九重山に登り、スポーツジムにも通ってトレーニングを重ねてきた。登山用具は4日前に利尻のペンションに宅配してある。

9月14日、満を持してメンバー5人で伊丹から羽田を経由して稚内空港に着き、稚内港から利尻島の鴛泊港に向かうフェリーの中で私は、ある一大決心を4人に打ち明けた。それは、利尻山登山を取り止め、元々登山はせず利尻島観光を計画していた最年長のフェローと共に観光組に回る、ということであった。

ここにも何度か書いたように、利尻山登山のためにトレーニングを重ねてきたのに、登山用品を宅配で送ってからすぐに左膝に痛みを感じたので、伊丹から稚内までの飛行機の中で登山中止を決意したのである。これまでの人生の中でも挫折と呼べるほどのことには何度か遭遇してきたが、今回の一件は実にこたえた。

しかしながら、膝の痛みを隠して登れるような軟弱な山ではない。麓でさえ高山植物が咲くこの山は、富士山の5合目から上を切り取った山のようだと誰かが言っていたが、まさにそのとおりで、標高の1721mにあと1000mを足してちょうどくらいの厳しい足場と気象の日本最北の山である。しかも標高差1490mを日帰りで登り降りしなければならない。

皮肉なもので、登山の日は見事な快晴となり、登山した3名は山頂からの素晴らしい眺望を楽しんできたらしい。しかしながらメンバーの一人は登りの途中で靴下のかかと部分が擦り切れてしまうアクシデントに見舞われ、靴擦れに悩まされながらの登山になったらしい。そこに、膝に不安を抱えた私が加わっていたとしたら、さらに他のメンバーの足を引っ張っていたことであろう。

残念無念なのは言うまでもないが、そこはそれすぐに気持ちを切り替えて、9歳年上の先輩と2人で観光タクシーをチャーターした利尻島一周の観光を楽しんだ。出発点の鴛泊港に戻った後は、ウニがたっぷりと盛られた定番の「ウニ丼」を食べて満足することにした。

「利尻への登山をやめて食うウニ丼なぜかは知らぬがなほ塩辛く」

「姫沼に姿映せる利尻山 白き雲まで逆さに見へて」

 利尻島北部の「姫沼」からの「逆さ利尻」の姿
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 鴛泊港の人気食堂「さとう」での、名物の『ウニ丼』(3500円)
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2015/9/13

国勢調査のインターネット回答に思う  短歌

5年に一度の国勢調査だが、今年からはインターネット回答ができるようになった。我が家に届いた資料でそれを知った。本調査が始まる前の一定期間中にインターネットで回答したら、調査はそれで完了で、その後の調査用紙は送られてこないということである。

早速インターネットでやってみたら、15分くらいであっけなく終わった。紙の調査用紙の時のように、あちこちに目が移らず一つずつの項目に集中して答えられるためか、所要時間も従来より短くて済んだ。

考えれば、これまでの国勢調査には無駄が多すぎる気がする。紙代が無駄だし、調査に関わる調査員の人件費も無駄である。留守宅には何度も足を運ばねばならないからである。

役所という役所は、もっともっと生産性とコストと顧客サービス向上の意識を持ち、こういう合理化をどんどん進めるべきである。

「人々の利便を高め生産性高めコストを抑へるべきを」

「この国の人口つかみ生活の動向調べ国勢揚げよ」
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2015/9/2

マナー違反パート2  短歌

もういい加減にしてほしい、という気持ちになる。そのわけは、あまりにもマナー違反が多く目に余るからである。昨日、大阪市内を歩いているだけでも次のようなことが目についた。

先ずは、電車内でのスマホ通話である。スマホを耳に当てずイアホンで話しているから、彼女としてはマナー違反の意識はないのかもしれないが、明らかなマナー違反である。

次は、電車から降りる際の改札口でのできごとである。改札口を占領した形で立ち止まったまま定期券か乗車券を探している女性がいた。その後ろには少しだが行列ができたが彼女は一向に気にしていない。

次は、地下街を通行中のことである。私を斜め後ろから追い越していったのは構わないが、追い越したすぐあとで急に立ち止まったのである。ふと見たら彼女もイアホンでのスマホ通話中であった。

これらの多くは、若い女性によるものであった。要するに、自己中心というか自分のことばかり優先するから周囲や全体が見えないのだろう。また、その背景には、他人に迷惑をかけないという気持ちが低いことがあるのは間違いがない。

彼女らがいずれ結婚して(既婚者もいたかもしれないが)子供を育てるようになった時には、子供に対して果たしてどんな躾をするのだろうか?日本の将来が非常に不安に感じられる一日であった。

「見てくれはよくてもマナーのお粗末な人らの未来の心配深し」

「周りへの気配りできてこそマナーできぬ人多きこの国不安」
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