2014/8/15

清々しき完敗  短歌

先週の土日は2日間とも難関の国家試験のひとつである中小企業診断士の一次試験を受けた。1日目は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」の4科目、2日目は「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の3科目、合計7科目の試験であった。

人事のコンサルタントといえども中小企業のクライアントからの要望は単に人事に関するものだけにとどまらず幅広い知識や専門性が求められるものである。長く関わってきた人事や人に関する知識と経験にはいささかの自信があるものの、財務や情報システムなどには十分な自信はないので、よりクオリティの高いコンサルティングを目指すためこの試験に挑戦したのである。

昨年秋から梅田近くの専門学校に通い始め、基本的には毎週日曜日の朝から夕方まで、それに出席できなかった週には平日の夜の補講に出席するコースを選んでいた。しかしながら仕事や趣味その他の都合で出席率は半分くらいであったろうか。昨年は子供のいない伯母の急逝とその対応のため受験そのものも見送ったので実際の受験は今回が初めてであった。会場には多くの受験者が出席していたが、通学コースの際と同じく実際の受験者も30代から40代の男性が中心で、女性の姿も1割程度見られた。

受験後数日して模範回答がネットで公開されていたので、自己採点をやってみたところ、7科目ともすべて不合格という結果であった。まさに完敗である。2科目だけはあと一歩というものであったが、完敗は完敗である。合格率が20%に満たない国家資格に挑戦するにあたって、授業にも半分しか出席せず、それ以外の予習も復習もしなかったわけだから当然の結果である。やはり国家試験を舐めてはいけないことを再認識した。

が、まあこのほうがよかったのかもしれない。大した勉強もせずに1科目でも受かっていたとしたら舐めたままでいたかもしれないからである。完敗によって改めて3年計画で達成しよう、重点的・戦略的に勉強しよう、との決意ができたからである。先ずは比較的得意の3科目の来年合格を目指し、次の年には別の3科目合格を、そして次の年にはすべての科目で合格し、2次試験に挑戦しよう。捲土重来を期す。

「還暦を過ぎて資格に挑戦をすれど結果の惨憺たるを」

「難関の国家試験の不合格 完敗なれば何故か清しく」
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2014/8/11

旧友TY君を悼む  短歌

一昨日、和歌山の友人から電話で高校3年次の友人の訃報が届いた。昨年秋のクラス会でも会い、今年も一度会ったことのある彼の訃報であるだけに、にわかには信じられない気持ちであった。亡くなった彼は、高校卒業後に大手自動車ディーラーでセールスマンとして優秀な成績を残したあと、生活雑貨の輸入販売の会社を創立し、その後自動車用部品の事業を手広く展開していた。

高校時代は不良の親分格とも見られがちであった大柄な彼は、見かけどおりの豪胆さだけでなく細心な気配りもできる人物で、私の独立時にも親身で現実的なアドバイスをくれていた。中国はじめアジア各国でつくらせた商品の買いつけや技術指導のためにしばしば海外にも出かけていたが、最近では息子の一人に経営を任せるようになっていたようだ。

その彼の葬儀が台風一過の湯浅町で行われたので参列した。和歌山県中部のその町は醤油発祥の地として知られている。平日にもかかわらず葬儀には大勢の参列者が集まっていた。見れば高校時代の旧友がたくさん来ている。

突然の死のせいもあろうが、奥様はじめご家族の悲しみは深く、告別式の間じゅう式場内はすすり泣きで埋め尽くされていた。それが出棺前の最後のお別れの時間になると号泣に変わった。参列者の中からももらい泣きの声が高まった。それくらい彼の急逝を惜しむ人が多かったということであろう。

心から彼のご冥福を祈りたい。

「旧友の急なる訃報届きたりとるものもとらず駆けつけたるも」

「旧友の訃報に彼を偲ぶときその大きさと優しさに泣く」

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