2014/7/19

お隣にケーキ屋さんがオープン  短歌

南隣のお宅が引っ越したあとすぐに家が解体されているかと思ったら、続いて新しい家が建てられ始めていた。工事の挨拶に来られたのはまだ若い夫婦であった。

そうこうするうちに建物はでき上がってきた。先日は外構工事が始まったので、もうすぐかなあと思っているうちに、あれよあれよとでき上がってしまった。

かと思えば、家の周囲には「たけひめプリン」と書かれたのぼりが掲げられているではないか。この「たけひめプリン」というのは、生駒市の新名物に認定された商品である。

そうです、我が家の隣に引っ越してきたのは、そのケーキ屋さんだったのです。一見は普通の民家のうなその店は、ようやく開店を迎えようとしている。

袖すり合うも多生の縁とか、新しい隣家には私なりの応援をしたいものである。

「新しき隣家は生駒の名物のプリンをつくる菓子屋さんとは」

「新しく隣家に住まふ若夫婦プリンによりて町興しする」

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2014/7/12

台風一過の南の海は美しかった  短歌

史上最大級と言われ沖縄や九州に大きな被害をもたらしていた台風8号が通りすぎ、昨日の近畿地方は朝から明るい青空が広がっていた。前日の午前中は和歌山市でも突風が吹いたりしていたので心配していたのだが、夜明けまでには近畿地方を通過すると聞いていた私は南海電車で和歌山市の大学を目指していた。

難波を出て30分くらいすると、電車は堺を過ぎ泉南の海辺を走ることになる。その車窓から見た台風一過の南の海は実に穏やかで美しかった。何となく清々しい気持ちになって目指す大学の最寄駅を降りた私は、今日もいいことに出会えるのではないかという予感がした。

10:30から17:30までのキャリアセンターでの就活カウンセリングのボランティア活動はこの2月から5月まで続き終了したが、メンバーのうち5名は職員の退職や異動に伴う業務支援として4月から7月まではほぼ毎週1回ずつ大学まで出かけてきた。昨日は私にとってはその最終回であった。

与えられたパソコンで予約状況を見てみると数名の予約が入っていた。しかしながら今回も予約外の飛び込みで3回生の女子学生が、2日後に締め切りが迫ったインターンシップのエントリーシートの添削相談に訪れた。学生というものはいつの時代も一夜漬けでしか行動しない人が多い。やれやれという気持ちを抑えてエントリーシートに向き合った。

見ると、中身はまずまずの内容である。が、どうも全体に冗長感がありバランスもよくない。その原因は5W1Hの視点でチェックしていないことと、テーマ(主題)が2つ以上あるからだと気づいたので、その点を指導した。私の指摘した点を彼女はすぐに理解し、夕方までには修正してもう一度来訪するのでチェックしてほしいと言い残して学内へ消えた。

夕方間際に再訪した彼女の文章はずいぶんと改善されていたのでほっとした。しかも私に向かって彼女は、指摘点はわかりやすかったという感想を述べ、さらには迷っている自分に真正面から向き合ってくれて自分のためにという姿勢で接してくれたと、感謝のことばをかけてくれるではないか。私なりのアドバイスを前向きに受け止めてくれたことは一日の疲れを吹き飛ばすに十分であった。

果たして、いいことに出会えることができたのである。早朝の大自然から受ける印象とそれに端を発する予感はまんざらではないなあ、などと思いながら帰路の南海電車に乗る私がいた。

「人のため精一杯に尽くすとき相手に伝はり我に返さる」

「今どきの若者などと言ふなかれ誠意は相手の感謝を呼ぶを」
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2014/7/10

保養所の相互利用  短歌

最近届いた健保ニュースを読んでいて、あることに気づいた。それは他社の健保の保養所との相互利用がまだ続いているということである。

私が在籍した会社の健保(今も特例退職被保険者として在籍しているが)では、東京に本社のある同業の電機メーカーの健保と相互利用ができるようになっている。

大阪に本社のある当方の健保では概して保養所数も社員数も西日本に多く、その会社の健保では保養所数も社員数も東日本に多かった。そこで、ある時から両健保が話し合って相互利用できるように提携したのである。

10年少し前のこのことは、財政難に悩む健保の生き残り策の一つとして当時の日経新聞の全国版にも取り上げられたが、実はこのアイデアを出し初めに相手側と交渉もしたのは他ならぬ私であった。

驚いたのはそれが今も続いているということである。同時にこんなに長く続いていることにより、起死回生策として必死に考えたものというのは結構長くその効用が認められるものだということでもあり、当事者として嬉しく感じた次第である。

「保養所の起死回生の策なれば時代を経ても求めらるなり」

「人間の必死の策は少々のときを過ぎても活かされるなり」

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2014/7/6

「伝えてピカッチ」の面白さ  短歌

経費節減の意図もあってか、テレビではクイズ番組が花盛りだが、その中でひときわ面白いのはNHK土曜日夜の「伝えてピカッチ」である。これは、男女6人ずつの2チームが「ひらめき力」と「伝える力」を競い合うゲームである。

このクイズは「お絵かき」と「ちぎり絵」、「粘土」、「寝相アート」という4つのコーナーから成っており、カタカナ禁止の連想ゲームであったり、自チームの5人の粘土細工の作品を見てそれが何なのかを残る1人が答えるゲームであったりする。

つまりは、従来よくあるタイプの「知識」の豊かさを求める左脳の力を問うゲームではなく、ひらめき力や連想力など右脳の力を問うものであり、その手段は様々であるからダイバーシティなクイズとも言える。ここが従来のクイズとは大きく異なる点である。

先日読んだ「○に近い△を生きる」という諏訪中央病院の名誉院長・鎌田實さんの本がよく売れていると聞く。「正解は一つではない。各人に、それぞれの場合にピッタリの【最適解】がある。」と説く考え方は、まさに現代の世相に適応したものであるが、このクイズも同じ考え方に基づいていると感じた。一つしかない正解を求めて記憶力を競うあう時代は過ぎ去り、発想力や連想力、構想力が求められる時代に入ったことを痛感する。

目標が1つであり明確であった高度成長の時代は終わり、戦後70年近くなり新興国が勢いを増す時代になると企業の盛衰も様々となっているが、そこで必要とされる能力もこれに伴い大きく変貌していることを思い知らされた番組であった。

「世の中は知識を競ふ記憶力よりも豊かな発想求む」

「世の中の求める力を見極めて発想・連想・構想磨け」

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2014/7/2

一人ぽっちの金剛山  短歌

今年の半分が過ぎ7月に入った昨日は大阪府南部の金剛山に登りに行った。目的は名山会の7月例会の下見である。今月は私が担当リーダーなのである。金剛山は標高1125mの主峰葛城岳を中心とした山群の総称で、大阪府下最高峰である。山名は大阪市内方面から眺めると山頂付近の形が尖っていてダイヤモンド(金剛)のようであることからと言われている。

厳寒期は霧氷が見られるため耐寒登山の山として古くから親しまれており、大人だけでなく子供連れや学校の遠足の行き先の定番でもある。ただし一般的なコースは直射日光を避けがたく夏場には敬遠されがちだが、私が選んだのは北側の水越峠からの林間コースの太尾道(ふとおみち)である。

バス停から少し下った登山口の標識は剥がれ、よく見ないと見逃すくらいである。登りはいきなりの急登となりすぐに息が切れる。しかし全体に木陰が多くしかも時折涼しい風も吹いてくる。一人で歩いているとついついペースが速くなるが、例会で5〜10名で歩くことを考慮して意識的にゆったりと歩くことにする。

それでもおよそ2時間で山頂に着いた。山頂広場は夏場の平日にもかかわらず登山客は多い。それはそうだろう、山頂広場には1000回以上登った人の大きな氏名ボードが掲げられていて、最高者は5000回を越えるくらいの人気の山なのである。先ずは持参した缶ビールで喉を潤してから昼食の弁当を食べる。

いつもならわいわい言いながら食べる仲間が今日はいない。それは平日でもあり急に思い立ったため、いつもの仲間に声をかけずに一人で登ったからである。だからやむを得ないことは百も承知なのだが、それでも楽しそうな他のパーティを見ると羨ましくなる。それは人恋しいというものではなく何だろう? やはり同好の道には同好の人達といるのが自然であり、今回はそれが欠けているからであろう。一人ぽっちで登った夏の金剛山でそれを再確認した思いがした。

「はつ夏の金剛山に登り来て大阪平野を一人眺めつ」

「見上ぐれば入道雲の湧き立ちて今年の梅雨も明けたるごとし」

    北側(大和葛城山)から見た金剛山
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    南側から見た金剛山(背景には大阪平野が広がる)
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