2014/4/29

事業構造の変化とボーダーレス化  短歌

先日の新聞に、ある100円ショップ企業の最近の動きについての記事が出ていた。国内ではすっかり定着し浸透した感のある100円ショップは今やアジアの各国に進出し成功しているらしい。この業界も、生き残りのためには周りの環境変化への適応と新たな組織への進化が求められていることを知った。

また同じ新聞の別の欄では、首都圏の3つの生協が合併して昨年5月21日に誕生した全国最大の生協「コープみらい」の記事も出ていた。生協にとっては、店舗事業はスーパーやコンビニとの競合により赤字が続くし、宅配事業のほうもインターネット宅配や他業界からの参入に押されて苦戦中だそうである。

あの悪名高き農協も、TPP交渉の進捗と呼応して体質改革が求められている。規制に守られた団体の象徴である農協でさえ、今回は大きな事業構造改革に踏み込まざるを得ないであろう。

どの業界も企業も、かつてないほどの激しくて早い環境変化や異分野からの参入に対応するためには待ったなしの構造改革が避けては通れないようである。

キーワードは、グローバル化、ボーダーレス化、そして少子高齢化である。それを改めて思い起こされたニュースであった。

「これまでの延長線の上にては存在意義のなしと覚へよ」

「いつの世も変化に適応せしものが進化を遂げるこれ真理なり」
               (ダーウィンの「進化論」)



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2014/4/25

サンディスプリングス市の反乱  短歌

先日のテレビ放送で貧困層問題に対するアメリカの各州での取り組みが紹介されていた。特に、サンディスプリングス市の取り組みが印象に残った。それは市内の富裕層が団結して住民投票を行い、2005年にひとつの市として独立したというものであった。いかに自由国家を標榜するアメリカにおいてもそれは初めての事例である。

同市は、アメリカ南部のジョージア州のアトランタに隣接する地域で、住民数は10万人弱、市政は完全に民営化(正確には「PPP:公民連携」という)されているそうだ。つまり、警察と消防の210名を除く職員としては市長1名、市職員は4名、議員は6名だけであり、その他の業務を行う職員135名はすべてある民間企業に業務委託されているのである。

その結果、職員数を見てもわかるとおり同市では同規模の市の予算と比べて半分以下の規模に効率化されたという。これにより固定資産税は周辺の都市の半分以下となったらしい。この成果を知ったルイジアナ州セントラル市などアメリカ国内の既存の都市でも市政を全面委託する都市が現われたそうだ。

その背景には、税金の大半を負担する富裕層が、税金が自分達のためにはあまり使われず貧困層のためだけに使われている実情への不満や抵抗の意思表示がある。ということは裏返せば、それほど貧富の差が大きくまた貧困層が多いということなのであろう。これが貧困問題の決定的な解決策かどうかは別として、効果的な対策のひとつなのかもしれない。

私はこのブログで国や市町村の民営化に言及したことがあるが、それはお役所仕事を民営化するくらいの感覚で運営したらもっと効率は上げられるという意味での極論であって、あくまでたとえ話の世界のことであったのだが、アメリカでは現実にそれが始まっていることを知り愕然とした。

ここで問われているのは、住民の実情を十分に知り、その要望や期待をつかむ努力を続けていくことの重要性であり、それを怠ればたとえ公共団体といえども民間委託や民営化の憂き目にあうということである。企業においては、それは顧客や従業員のことをよく知りその要望や期待に応えていくということになるのであろうか。とまれ、考えさせられる事例ではあった。

「行政の民意を活かす手法には民営化こそ決め手となるや」

「公の心を持ちて民間の手法に委ね幸せ求む」
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2014/4/22

桜、ハナミズキ、そしてサツキ  短歌

今年の花見の時期は長かったような気がする。それは桜の開花の期間中に強い雨や風がなかったからである。おかげで各企業でも学校でも新入社員や新入生の新しいスタートを満開の桜がお祝いできたようでよかったなあと思う。

ソメイヨシノはもう完全に終わったが、八重桜は今が見ごろで、大阪では有名な造幣局の通り抜けが今や最高潮である。ここは昼間もいいが夜桜がまた素晴らしいと思う。

そうこうしている間に近所ではハナミズキが白やピンクの花をつけ始めた。また愛犬のカイ君との散歩をしていて気づいたのだが、路傍のサツキがところどころつぼみをもち始めている。

春と秋が短くなり、冬が終わったらすぐに夏がくるかのような最近の気象ではあるが、植物は自分の咲くべき時期をよくわきまえていて、季節の到来を我々に知らせてくれるのを忘れてはいないのが何とも嬉しいではないか。

季節感、これを感じることができるのが日本人として生まれたことの財産の一つであろうか。

「日日の変はりさやかに見へねども季節はしかと進みをりたり」

「けなげなり四季折々の花ばなよ己れの咲ける時期を忘れず」

 ご近所のハナミズキ
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タグ:  花見 ハナミズキ

2014/4/18

指揮者はプロデューサー  短歌

先日のテレビでブラスバンドの指揮者を見ていて、指揮者の役割とは一体何なのだろうかと、ふと疑問を感じた。

一般的には、ある楽曲の演奏に際して、たくさんのパートがある楽器や歌手を束ねて一つの楽曲を作曲家の意図どおりに再現するまとめ役の役割であろう。

ところが先般の日経新聞の「私の履歴書」に掲載されていた指揮者・小澤征司の文章によれば、指揮者は指定された曲の演奏家の演奏方法まで介入することもあるのである。

言うまでもなく、演奏家はその楽器のプロであり、演奏の技術という点では指揮者と言えども太刀打ちはできないはずである。そこに口出しをするのである。

そうするためには、指揮者は少なくともそれぞれの楽器の特性や様々な演奏方法までよく研究し熟知していなければならない。もちろんその楽曲のことは誰よりも熟知しておくための勉強が大前提である。

つまり指揮者とは、仕上がりの全体像を明確にイメージできると共に、それを構成する各パーツについても一つひとつ熟知していて、彼らが最高の演奏ができるように導く総合的なプロデューサーなのである。

私もハーモニカの同好会では指揮者を担当することが多いので大いに参考になるだけでなく、ビジネスの上での業務推進や部下指導とも共通点が多いと感じた。

「指揮者とはその場で棒を振るだけでなく段取りに重きを置くなり」

「格好よく見ゆる指揮者の晴れ姿その裏側に努力こそあれ」
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2014/4/14

新しいクライアント先  短歌

新しいクライアント先が決まった。大阪の南部にある中堅都市の工業団地の一角にその企業はある。主に浴室用の給水器具を製造販売する従業員70名弱のメーカーである。その企業に勤務する顔見知りの人からの紹介がきっかけで、お手伝いをすることになった。

その企業は今、CSR(企業の社会的責任)の強化を図ろうという取り組みを始めたばかりである。以前に取得したISO9000(品質)やISO14000(環境)と同様に、お得意先の大企業からの指導によりCSRの体制を整えるよう要請があったことがきっかけであるらしい。

私がお役にたつのかどうかも自信がなかったので、とりあえず会社訪問をして社長、常務、紹介者とお会いして工場を見学させていただき、CSRに取り組む意図や考え方をお聞きすることにした。

工場は、整理・整頓・清掃などのいわゆる5Sが行き届いている。また毎年のように新しい設備を計画的に開発導入しているようだ。3代目となる社長も常務もまだ40代前半くらいの若さであり、従業員さん達も比較的若い。業績も堅実で、なかなかの規模の売り上げも達成しておられる。

CSRは、そのための規程やルール作り、仕組みづくりのハード的な側面と、それを従業員に教育し浸透させ意識を変えていくソフト的な側面の仕事があるが、そのソフト面ではお役に建てそうであることが実感できたので、とりあえず半年間の契約で担当させていただくことになった。

先日、業務委託契約書と守秘義務契約書を交わし、ついでに全員が勢揃いされた朝礼で自己紹介とCSRに取り組む背景や取り組み内容などの説明をさせていただく機会を得た。皆さんの真剣な視線と顔つきにこちらも背筋が伸びる想いであった。CSRはあくまで手段であり、それを通じたこの企業の体質強化が私の役目であることをひしひしと感じた。

「この世には思ひもかけぬ人からの頼みで始むる仕事もありき」

「仕事には真の目的知りてこそ成果得らるることの多きを」
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