2013/3/31

故郷での一人ぼっちの飲み会  短歌

母校大学からの要請に基づいて、OB会の就職支援実行委員会の副委員長を引き受けてから二年目を迎えた。今年は、大阪市内にあるOB会の支部会館でのカウンセリングに加えて大学に出かけてのカウンセリングも毎月1〜2回ずつ担当することになったので、合計で4〜5回くらいは和歌山に行くことになっている。

普段は日帰りだが先日は別の用件があったため宿泊することにした。和歌山城のすぐ西側の国道をはさんだところに建つ9階建てのビジネスホテルの窓からは、お城の天守閣が眼前に迫る。昼間もいいが夜はライトアップされてひときわ美しい。私が訪れた時は桜の花もまだつぼみ膨らむという状態であったが、3月末となった今ごろは城内では満開の桜祭りが開催されていることであろう。

今回は何となく友人にも声をかけず一人で夕食を摂ることにした。思えば、出身地の和歌山市で一人で飲むなんてことは初めてのことである。ホテルから歩いて10分くらいの県庁前に出てみたら、昔は有名な喫茶店があった場所は居酒屋に代わっていた。地元で水揚げされたと思われる鮮魚がたくさんメニューを彩っている。

料理はもちろん地元の食材を中心にいくつか頼み、お酒も地元の酒蔵の日本酒を二種類飲み比べてみた。全国どこでも共通していることだが、地元の料理は地酒とは不思議に相性がよいものである。ましてや自分が生まれ育った和歌山のそれらは、これが自分のふるさとの味かと思うと理屈抜きでうまいと感じる。

翌朝は、用事を済ませたあと市内のほぼ真ん中にある我が家の菩提寺へ出向き、父親の眠る墓にお参りをしてから帰宅の途に就いた。5年前に実家を処分し本籍地も昨年生駒市へ移した身には、ゆったりと時間の流れるようなこういう小さな旅もまたロマンチックでいいものだなあと感じた。

「ふるさとを一人旅するひとときは懐かしくあり面映ゆくあり」

「一人行く生まれ育ちしふるさとよ我が青春を過ごせし町よ」
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2013/3/26

落ちこぼれ研究会のリ・スタート  短歌

先週末は東京のHRD研究会が3ヵ月ぶりに開催されたので参加した。実は、3年前から開催しているこの研究会は、昨年末から空中分解の危機に瀕していた。

というのは、当初の設立メンバーでかつ実質的に会長格であった先輩社長が事情により突然退会したからである。彼の存在はものすごく大きかったからその影響は想像を絶するほどであった。

しかしながら、残されたメンバー、言わば落ちこぼれメンバー達の奮起は目を見張るくらいものすごかった。彼らはこの研究会の存続のために、いやあるべき姿への転身とさらなる発展のために立ち上がったのである。危機に直面してかえって結束が強まったと言えるだろう。

1月には主要メンバーが神田で集まり、現状認識と今後のあり方を話し合った。その結果、この研究会の目指す方向について再確認すると共に、いくつかの合意が形成された。

そして、以前参加していたあるメンバーの復帰が決まると共に新しいメンバーの参加が確定した。そのほか研究会の運営は、会長職を置かずに全員で支え合う真の「オルフェウス方式」で進めることが再確認された。

それらを踏まえて開催された今回の研究会は、第18回目ではあったが実質的には全く新規の、つまりは「リ・スタート」の研究会となった。その収穫の一端は、基本テーマの修正、運営ルールの見直し、活動目標の設定、年間計画の作成などである。

研究会の翌日にはさっそく2人の合作による議事録と次回までの宿題がメールで送られてきた。メンバーの主体性は間違いなく発揮されつつある。

たまたまなのか、今年の東京は関西よりも1週間以上早く桜が満開となっていた。

「雨降って地固まるや研究会 皆の思いは己が主」

「地の底を這ひて再び地上へと出ればこの後は舞ひ登るのみ」

   日比谷公園の桜(3月22日。例年より12日早い)
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2013/3/23

交通系ICカードの相互利用スタート  短歌

今朝の新聞やテレビニュースで、交通系ICカードの相互利用サービスが今日からスタートしたことが報道されていた。そういう計画が進んでいることは知っていたが、今日からだとは思わなかった。対象となるカードは北海道から九州までの10種類で、1枚のカードで全国の鉄道52、バス96事業者のサービスが受けられるのである。全国9000駅の半分近い4275駅の改札機を1枚のカードで通過できるそうだ。

セミナーと研究会への参加のため昨日から東京に行っていたので早速体験してみたが、これは嬉しいニュースである。というのは、これまでは東京出張の際は関西で使えるピタパと東京で使えるスイカの2枚を持ち歩かなければならなかったのが今後は1枚で済むからである。ピタパは後払い方式だしスイカは先払い(プリペイド)方式であるが、同じくプリペイド方式であるイコカは今でもピタパと相互利用ができているので問題はないのだろう。

とにかく利用者の利便性は間違いなく向上する。JRに関して言えば、25年前に国鉄が分割・民営化されて以来各社ごとにバラバラであったサービスがようやく統一されたのである。JR各社が分けるエリアをまたぐ形での利用はまだできないという課題は残るものの、これこそ利用者の視点に立ったサービスであり、これを推進した関係者には拍手を贈りたい。

こうなると、電力やガスなどのインフラ事業を担当する事業者はもっとこういう発想を持ちサービス向上に努めてほしいものである。例えば、東日本と西日本で異なる電力の周波数を統一して、大震災などの災害時やある地域の発電所の能力が何らかの理由で落ちた場合には地域を越えて融通し合えるようにするなどである。

そのためには、様々な規制緩和も必要であろう。国など行政機関の一層の努力に期待したい。

「インフラやシステムといふ代物は統一してこそ値打ち出るなり」

「経営は地域別でもサービスは利用者のため統合すべし」
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2013/3/20

ある研究会の放談会  短歌

先日、15年前から参画している「人と組織の活性化研究会」(通称APO研究会)の放談会に出席してきた。15年前といえば、グローバルスタンダードの名の下に成果主義やコンピテンシーなどのアメリカンスタンダードの経営手法や人事制度が日本企業にどんどんと入り込んでいた時代である。

この研究会は、それに異論を唱えて、自分達で真に日本企業や日本人にマッチしたものを探し当てようと試み、さらにはそれを関西から全国へ発信しようという大きな理念と目標のもとにスタートした。

研究会の基本テーマは一貫して「人と組織のイキイキ」の探求である。毎月1回の例会の他、年に1回くらいの合宿などを開き、いくつかのサブテーマを順次論議したり研究している。15年の間には3回の学会発表や1回の出版を経験したが、メンバーが増えたり交代したりすると活動の目的や目指すところが変化してくるのはやむを得ないことである。

先日の放談会は、こうした背景から、主なメンバーが集まって今後のあり方などをフリーに語り合ったものである。そこでは、研究会の創立の理念に立ち返ることの再確認と、当面の活動としては基本テーマである個人と組織のイキイキの実例をできるだけたくさん集めようということで一致した。

また、出版ほか今後の様々な出費にも対応できるよう、活動のさらなる発展のためにNPO法人化しようという計画も生まれてきた。そのための原資のメドも立った。言わばこの研究会の立て直し策、再建策ができたのである。

今では数少なくなった創立メンバーの一人として、私はこの研究会を最後まで見届けようと考えている。

「人々も組織も変はる十五年 戻す努力の難しきかな」

「報酬も利益も受けぬ研究会その目的は志のみ」
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2013/3/16

今年最初のハーモニカ演奏会  短歌

昨日は今年最初のハーモニカ演奏会であった。行き先は天理市のある公民館で、今回のお客さまはこの公民館で主催している高齢者学級の生徒約40名、この日はその閉講式の日であった。

今回の持ち時間は50分間で演奏する曲目は12曲であった。内訳は、15名全員でのアンサンブル(合奏)のほか、女性3人によるトリオ演奏、そしてソロ(単独)演奏が4人というものであった。

今回は聞いてもらうだけでなく参加者にも一緒に歌ってもらえる曲を4曲含めていたせいか、お客さまは受け身だけでなく積極的に演奏に参加してくれた。この経験は2週間後の老人ホームへの慰問演奏会でも活かして、皆さんに歌ってもらえる曲をもっと増やすようにしよう。

昨年も、こういうボランティア的な演奏会が3回、ハーモニカ同好会が一堂に集まる発表会的な演奏会が2回、計5回の演奏会を経験した。今年もほぼ同じような計画が立てられている。

このような行事に参加して感じることは、この国には老人と呼ばれる人が増えたなあということである。言わば老人が老人を慰問しているのだから高齢化社会もいいところである。またこの傾向は今後さらに進行するのである。色々な面で彼らを支える立場にある若い世代にとっても影響の大きな問題である。

しかしながらここで注目すべきは、一口に老人と言っても、若者や周囲に頼り切って生きていく人と、できるかぎり自分のことは自分でやっていこうという人の二通りが存在するということである。

私は、できるかぎり後者であり続けたいと考えるし、そういう人が一人でも増えてほしい。1947年から49年の3年間に生まれた所謂「団塊の世代」が全人口の5パーセントを占めるという現実に直面すれば、そんなふうに考えないわけにはいかないだろう。

「老人が老人向けに慰問する光景今や珍しくなし」

「老人も人を頼るか頼らぬか ちさき違ひは大きな違ひ」
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