2012/5/31

久しぶりの石鎚山  短歌

先日、1泊2日の行程で西日本最高峰として有名な四国の石鎚山(標高1982m)に登ってきた。メンバーは所属する山歩きの同好会「名山会」の4名である。私自身は10年ぶり4回目の石鎚山だが2名は今回が初挑戦なので、今回の担当リーダーである私の責任は重大である。

新大阪駅から新幹線と在来線の特急を乗り継いで愛媛県の伊予西条駅に着き、そこからはバスで1時間弱乗り、ロープウェイで7合目くらいにあたる成就(じょうじゅ)まで運び上げてもらう。やっとそこから石鎚山の全容が見え、喜びの声と共に宿に入る。この日は前夜祭よろしく持参の焼酎とウィスキーで盛り上がった。

翌朝は天気予報どおりの快晴である。5時半から朝食を摂り6時には出発した。ここからは一旦100m余り降ってまた登り直すという少し変わったコースである。少し歩き慣れたころ「試し鎖」がある。ここは山頂手前の3つの鎖場のための前哨戦なので全員で約70mの鎖を登りそして降る。足だけでなく腕の力も試されるところである。

そこは難なく通り越したので、山頂手前の絶壁にかかる3つの鎖もすべて何とかクリアできた。最後の鎖を登ったところが弥山(みせん)の山頂である。石鎚神社の頂上社に参詣の後、メンバーはさらに高い天狗岳に向かう。そこまでの稜線はまるで北アルプスのような険しい岩道である。よじ登るようにして天狗岳の山頂に立った。ここが西日本最高地点である。天狗岳への道はあまりに険しいので天候の悪い時には通行禁止となるため、私でもたった2回しか登れていない。

降りは今回も鎖場を迂回して普通の登山道を降った。快調に歩いていたらこの山も外国人が多いことに気づいた。イギリス人、フランス人、アメリカ人、中国人などで、留学生であったり英語の教師であったり大企業の技術系社員であったりと様々であるが、こんなところでも日本のグローバル化を痛感した。

時間的にも予定どおりの下山後は、ロープウェイ下のいつもの温泉で汗を流し反省会という名の一献会を楽しむ。初参加の2名も大満足なので、リーダーとしてのお役目は十分に果たせたようである。これで7月末の穂高岳縦走、8月の剱岳登山への自信を持つことができたし、挑戦意欲がふつふつと湧いてきた。石鎚山はやはり好きな山の一つである。

「石鎚のアケボノツツジを横に見てわれ鎖場に毅然と向かふ」

「そそり立つ天狗の峰の鋭さに武者震ひして挑む我らよ」

  登山道からの石鎚山の全体像
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  試し鎖のほか3ヵ所の絶壁の鎖場をよじ登る
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  山頂のさらに先にある「天狗岳」の威容
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2012/5/28

子バトの巣立ちを見守る  短歌

先日、妻が1階のリビングの窓際で何か騒いでいるので近寄って一緒に見てみると、何と我が家の庭の梅の木の股の部分にハトが巣を作り、母親ハトがじっとうずくまっているではないか。警戒しているのだろうか、もともとつぶらで丸い母ハトの目はより真ん丸く全開となって我々の方を睨みつけている。

ハトの卵の孵化は大体2週間くらいと聞いているが、あれからかれこれ10日余りたつので、もうそろそろ孵化してもいい頃である。それから巣立ちをするまでにも約2週間くらいということなので、6月の中頃には子バトの巣立ちが見られるかもしれない。

巣の位置はちょうど人間の目の高さくらいなので、窓際に寄った際にはそっと覗きこんで見るのだが、母ハトの座っている向きは時々変わっている。さすがに同じ姿勢でじっと卵を抱えているのはしんどいのだろう。それにしても夜はもちろん、強風や雨の時さえも母ハトは卵の上から離れようとはせず、しっかりと温めているようだ。

人間の世界でもよく言われることだが、「母は強し」である。たいへんな重労働にもかかわらず、母ハトはじっと文句も言わずに自分の役目を果たそうとしている。部下の面倒を見ることを怠ったり、管理職になることを嫌がったりするビジネスマンの多くなった人間社会とつい重ねて見てしまい、人間よもっとしっかりしろと言いたくなるのは私だけであろうか。

「我が庭の白梅の木に造りたる巣を守れるは若き母鳩」

「夜も昼も雨の降る日も変はりなく卵を抱く母鳩強し」
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タグ: ハト 巣作り 巣立ち

2012/5/11

急に立ち止まらないでほしい  短歌

街なかを歩いていて最近感じるのは、人の前を歩いていた人が急に立ち止まったり振り返ったリ、あるいは整然と歩いている人の列に急に割り込んでくる人が多いことである。私が見るかぎりでは、そういう行動をするのは女性に多い気がする。そう言えば、電車の中で平気で携帯電話で通話している人もどちらかといえば女性が多いようである。

先日も大阪から東京への飛行機の中で右隣に座った女性が、新聞を広げたり姿勢を変えたりするたびに私の身体に触れるのにご本人が全くそれに気がついていないかのように平気なのには驚いてしまった。こちらは本を読んでいてその集中力を妨害されたことに憤慨しているのに、ご当人は「あ、失礼」の一言もない。

こういう人が増えているのはどういう理由によるものであろうか?やはり、自己中心的な人が増えているのだろうか?もしくは他人や周囲の人のことなど気にかける余裕がなくなっているのだろうか?それとも他の理由によるものであろうか。

最近読んだ本のひとつでは、これからは感情のコントロールがより一層重要な時代になるということと、その中で世界のお手本となりイニシアティブをとれるのは日本人である、と主張されていた。私もたぶんそうだと思うし、そう思いたい。

しかしながら前段のような事例をしばしば見るにつけ、いささか心寒く感じたのは残念なことであった。

「日の本の女性の進出がんばりはよけれど単なる悪のリ許せず」

「性別を問はず尊敬すべきはす されど身のほど知らずは叱れ」
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2012/5/5

職人気質  短歌

きょうは大阪駅前にある行きつけの登山用品店に出かけた。用件は、今夏の北アルプス行きに備えて、少々薄くなってきている登山靴のソール(靴底)の張り替えの依頼と、約1ヵ月間の張り替え期間中の予備靴の購入のためであった。私の靴はSIRIO(シリオ)という日本のメーカーの靴である。

私がこのメーカーの靴にこだわるのは、設計は日本だが製造はイタリアというメーカーの姿勢が好きなのと日本人の幅広足にぴったりと合うサイズが豊富だからである。現在の靴も約8年経つがまだ十分しっかりとしていて、靴ずれなどを起こしたことは一度もないので大いに気に入っている。従って今回購入予定の予備靴も当然同じメーカーから選ぶことにした。

店のスタッフに、足のサイズと幅広度を告げると、どんな山へよく行くのか、つまり日帰りのハイキング中心か北アルプス級も登るのかを尋ねてきた。北アルプスをはじめ3000m級の山へは毎年1回以上は行っていると言うと、すぐに2種類の靴を出してくれた。どちらもデザイン、機能ともに私の好みにピタリである。

あとは店に備え付けの厚手の靴下を借りて履いたうえで双方の靴を、店内の傾斜と段差をつけた模擬登山路で試し履きしてみた。しばらく迷ったのだが、予備とはいえこれで3000m級に行くこともあることを考えて上級ランクの靴に決めた。

言うまでもなく登山道具の中でも最も大事なのは靴である。ここでケチってはいけない。趣味とはいえども、いや好きな趣味だからこそ余計に、最も大事な道具にはこだわりたいのである。趣味ではなくこれは仕事用の道具の話だが、建具業をしていた父親もカンナやノコギリなどの道具類には随分凝っていたし、大切にしていたものである。もしかしたら私にもそういう父親の職人気質が受け継がれているんだろうなあと、ふと思った次第である。

「父親の職人気質を引き継げるこの我もまた道具にこだはり」

「職人の道具選びの眼差しは厳しくもあり優しくもあり」
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