2012/4/30

京都企業はなぜ独創性が高いのか  短歌

ある友人から勧められて「京都の企業はなぜ独創性が高く業績がいいのか」という本を読んだ。著者は京都企業の代表格の一つである堀場製作所の現・社長の堀場厚氏である。確かに京都には、任天堂、京セラ、島津製作所、ローム、村田製作所、オムロン、日本電産、ワコール、タキイ種苗など独自色の強い企業がひしめいている。

堀場氏によると、京都の企業が独創性が高く不況の中でも高収益を生み出せる理由は、自分の「強み」を知り抜き、その強みを伸ばすためには絶対に妥協しない「こだわり」を持ち続けているからだという。その経営姿勢が結果的に「差別化戦略」につながり、自社の事業の「付加価値」を高め、それぞれの市場で圧倒的な優位を保つことにつながっているのである。

考えればこれらは何も京都企業だけに限った特長ではない、しかし京都には「日本の原点」とも言うべき生活様式や考え方あるいは「価値観」が色濃く残っているというのが堀場氏の主張である。京都企業はモノづくりのプロとしての「職人的な独特の感性」すなわち室町時代から500年以上続いてきた「モノづくりの職人文化」を持っているからだとしている。

その原点にある日本人の「強み」とは、同じ価値観や情報を共有して「グループ・ダイナミクス(集団力)」を発揮できるということであり、定形化されない曖昧な指示や情報を現場レベルでうまく調整して処理する能力に長けていることである。それらは日本の危機とも言うべき昨年3月の東日本大震災の際に発揮され、海外からも大いに賞賛されたところである。

ではなぜ京都には日本人の強みが残されているのだろうか。それは千年以上の長きにわたりこの国の「都」であった京都だからではないか、そしてある意味では京都はまだ「都」としての意識を持ち続けているからではないか、その強みを保持し育む「風土」が根づいているからではないか、と私には感じられた。

「この国の千年の古都今もなほ都としての機能保てり」

「京都には高き文化と文明を築きし誇りしかと残れり」
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2012/4/23

市役所の新サービス  短歌

私が住む町では今年から、住民票や印鑑証明を全国のコンビニに設置された機械から取り出せるサービスが開始された。土日や夜でも証明書類を取り出せるばかりか、市役所の市民課で発行してもらうよりも料金が安いのである。このサービスは全国的にもまだ数少ないと聞いている。

ただしこのサービスを利用開始するにあたっては事前に利用者登録をしておかねばならないので、先日の日曜日に市役所まで出向いてその手続きをしてきた。この日曜日半日の「休日開庁日」も現在の市長が就任してから始まったもので、住民票のサービスと共に、市役所もなかなか市民のほうを見て仕事をするようになってきたと、喜んで出かけたのである。

ところが、市役所の庁舎に入ってから、その喜びは怒りに転換した。先ずは、窓口受付の手前で待機していた私服姿の中年男性が用件を尋ねてくる。「何だろう、この人は?」と思ってよく見ると首から名札をぶら下げているので、かろうじて会場案内の職員であることを認識した。

だがその あとがいけない。示された窓口へ行き用件を告げると反対側のカウンターへ行けとのことである。少しブスッとなってその窓口へ行って待っていたら元の中年男性は順番待ちのカードを渡しながら「順番がきたら呼びますから」と言っている。普通は「お呼びしますから」ではないのか、いい歳をして敬語も使えないのかと、ムカッときた。

さらに待っていたら、カウンターの女性職員の説明が耳に入ってくるのだが、これが何とも要領が悪いし、無駄も多いのである。一部の職員は明るく丁寧に対応している人もいるが、大半の職員は要するにイヤイヤやっているのが丸わかりである。これでは折角の休日サービスも「サ一ビス」とは言えない。

やはり所詮、付け焼き刃のサービスは底が知れている。トップのアイデアはよくても現場の対応がこんな実態ではむしろやらない方がましである。企業や組織の風土・企業文化の徹底や変革の難しさを改めて痛感した。

「昨日まで咲き誇りたるさくら花 舞ひ散り今は水面隠せリ」

「見上ぐれば花の霞に浮かび立つ生駒の峰の凛とおはせり」
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2012/4/20

いやあ、音楽ってほんとにいいもんですね!  短歌

昨日は大学時代のある友人が大きな荷物を持参して我が家を訪ねてくれた。大学時代の友人と言っても実は数ヵ月前に別の同期生からの呼びかけによる奈良在住の同期会で顔を合わせたばかりだが、同じメンバーで2回目に会った時にたまたま私がハーモニカを持参して得意曲を数曲ご披露したら、次回には彼がギターを持参してハーモニカとのデュエットをした。

打合せもなく合奏を始めたら、彼のギターの見事なこと、何よりも音がいい。それもそのはずで、母校の中で一番有名なクラブであるマンドリンクラブの出身であるという。納得した。昨日は、その続きをやろうという目的でギターを持って我が家に来てくれたのである。

乗り気になっている彼はフルートとギターとのデュエット曲集を2冊と、他にもたくさんの楽譜を持参してくれた。その中からお互いに気に入った曲を選んで早速演奏してみた。ギターのほうはさすがの爪弾きである。何よりも基本がしっかりしていることは素人目にもよくわかるものである。曲は、「浜辺の歌」、「浜千鳥」などの唱歌から「北の旅人」、「昴」、「さとうきび畑」などにまで及んだ。

しっかりとは楽譜が読めない私のハーモニカにきっちりと合わせてくれる。興に乗った途中からは、ICボイスレコーダーに録音してそれを聞き返したりしながら合奏を楽しんだ。たくさんの楽譜の中から、今後も練習して人前でも演奏できるようになろうということで、10曲余りの楽譜をコピーさせてもらった。

実は、山登りの同好会「名山会」の中でも4人でカルテットを組もうという話が出たこともあったのだが、いつの間にか自然消滅していた。しかしそれがこういう形で実現できたのは嬉しいことである。同じ音楽でも、同好会で好き嫌いに関わらず練習させられるのとは違って、自分の好きな音楽を気の合う友と演奏するのは実に楽しい。理屈抜きで「楽しい」のである。

いつでも一人で練習できるよう、もらった楽譜は早速透明ファイルに綴り込んだし、彼が持っていた楽譜集の本はアマゾンで注文した。今から次回が待ち遠しい。いやあ、音楽ってほんとにいいもんですね!

「初めてのギターとハーモニカの合奏 技より心の調和を得たり」

「音楽に国境なしとは聞くもののこの実感は演奏してこそ」
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2012/4/13

「流れ」がやってきた  短歌

昨年から半年間の契約でお世話してきた食品メーカーでの仕事が一段落した。さてその後はどうしたものかと考えていたところ、最近になって相次いで新しいクライアント候補となりそうな企業が現われた。

それも、私が最近標榜している「技術人事」そのものの仕事の相談が舞い込んだのである。それは園芸関連のトップメーカーで、創業170年以上の老舗である。ある経済団体の役員をしている知人からの紹介で、先日その会社の本社へその知人と同行して人事担当の役員と人事課長にお会いしてきた。

少し遅れて入室してきた社長も含めての話をお聞きしていると、あえて上場もせずまた無借金経営のその企業ではこれまでいわゆるリストラはやったことがないし今後もやる気はないと断言していた。それどころかメーカーとしての付加価値の源泉を生み出す開発技術者は、質量共にさらに充実強化したいとのお話であった。

しかしながらこれまでは技術社員の育成としては、単発の研修以外はどちらかと言えば徒弟制度的な育成方法しか取ってこなかったので、これを根本から見直してみたい、とのご相談であった。渡りに船というか、窮すれば通ずというか、自分の一番やりたい仕事が向こうから来てくれた、という気がした。

実はこの企業以外にもう1社からも労務関連の相談を受けている。この企業は2代目で勉強家の若手社長とウマが合うというかフィーリングが合うので色々と話をしているうちに、とりあえずは管理職の研修をやってもらえないかという依頼につながり、ちょうど本日それを済ませてきたところである。短期間に続けて2社の新顧客が現われたということである。

流れが来たという感じがする。この流れを逃さず見極めて、きっちりとそれに乗れるようにしたいものである。

「菜の花と桜の花と水仙と競ふがごとき生駒の春よ」

「水仙の花のおはりを惜しむごと桜もはらりまたはらりとや」
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2012/4/7

自治会の役員が終わったぞ  短歌

3月末でこの1年間務めてきた自治会の組長のお役目が終わった。正式には3月末が任期満了日であるが、次年度の役員が就任される自治会総会の前日までは前年度の役員が引き続きその役目を続けることになっているので、私の場合はちょうど今夜ですべて終了となるわけである。

1年間やってきて感じたことはいくつかあるが、先ずはものごとの決め方が旧態依然としていることである。例えば赤十字社の募金であるが、これまでも前年度もやってきたから今年も同じようにやるんだという考え方に支配されている。「何のために」という視点が完全に欠落している。またすぐに市役所の意向を聞いてそれに従っていれば間違いないという風潮も強く残っている。

次には、仕事はよくできる人に向かって流れやすくその人へどんどん増える傾向があるということである。つまり各役職の役割や責任と義務というものが曖昧であるため、できる人に仕事が集中してしまうという点である。「組織的に仕事をする」という視点が抜けている実例であり、これは多くの中小企業の中にも見られる傾向である。

しかしながら4年前に他府県から転入した者にとっては、地域の多くの方を知る機会となり、同時に私のことを知ってもらういい機会にもなったと感じ、今は感謝をしている。おかげで近所のコンビニのオーナーやデイサービスの施設長さんや酒屋の女将さんとも会えば必ず挨拶をし合う親しい関係ができた。

まだまだ地域への貢献などとはとても言える段階ではないが、これからは少しでも地域に溶け込み地域の一員としての役割を果たしていきたいものである。

「地域への貢献の型さまざまにできることから始めてみんと」

「水仙にかぶさるごとく満開のしだれ桜の下を川ゆく」
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