2011/2/28

メンタルヘルス教育の意義  短歌

ある企業からの依頼で、管理職対象のメンタルヘルス教育をやることになった。その企業ではこれまでこの種の教育をしていなかったのだが、関係官庁の指導もあって至急に開催することになった次第である。

テキストづくりのための下調べをしていて改めてわかったことであるが、メンタル不調者は1990年代初めごろから増えはじめ、中でもその中心の「うつ病」は2005年には66,600人と、20年前と比べて6倍に増加している。同じく厚生労働省の統計資料によると、労災補償における申請は2007年には精神障害等によるものが脳・心臓疾患によるものを追い越し逆転したそうである。

精神障害の要因としては、「対人関係のトラブル」がトップで25%を占め、中でも「上司とのトラブル」が一番多い。その次には「仕事の量・質の変化」が20%で、長時間勤務などのいわゆる過重労働もこれに入る。企業の第一線ではいかに職場の人間関係が円滑に行っていないかということや、ビジネスマンたちがIT化の進展や業態変化に伴う仕事の変化などに対応しきれていない実態を表わしているようである。

これらの結果、労災請求が急増しているだけでなく民事訴訟も増え続けており、今日のテレビニュースでも、大手自動車メーカーでうつ病になり自殺した男性の両親が求めていた1億1千万円の損害賠償訴訟で6300万円の判決が言い渡されたという事案が報じられていた。

企業としては、リスク管理のためはもちろん、コンプライアンスの順守や生産性の確保のためにも、もっと前向きにメンタル不調と取り組む姿勢が求められている。不調者を出さないためには様々な方策が必要だが、中でも最も重要なのは、上司が部下の様子のちょっとした異変に気づく部下把握力であり、それを自然に円滑に行える部下への傾聴力やコミュニケーション能力である。

こうなると、求められているのはまさに管理職の備えておくべき知識であり能力であり、管理職対象の教育も手がける我々人事コンサルタントとしては押さえておくべき内容である。今やメンタルヘルス対策は社員にとっての問題であるだけでなく企業にとっての経営的な問題でもある。メンタルヘルス教育は今後の管理職研修のメニューのひとつに是非とも加えようと決意した。

「幹部へのメンタルヘルスの教育は若手らのため心を込めて」

「企業でのメンタルヘルス対策は人のみならず会社のためにも」
1

2011/2/24

市役所業務の民間委託  短歌

先日の日経新聞によれば、アメリカのある市役所が大半の業務の民間委託をし、10万人弱の人口であるにもかかわらず市の公務員は6人で済んでいるそうである。それは2005年に誕生したジョージア州のサンディスプリングス市である。公務員の人数が少ないのは、大半の業務を民間に委託しているからである。役所の仕事の大半は、公務員でなければできない理由はないという。

この市では、新しい市をつくり上げるために住民たちが自ら考え出した方法だそうだ。その結果、歳出は同じ人口の自治体の半分で、固定資産税なども安く済んでいるらしい。今では世界が注目し、日本からも昨年だけで2〜3件の見学があったという。

日本でも同じような改革をやろうとする動きが出始めてきた。兵庫県の加西市でも市の職員の年収は平均で約800万円と、全国の民間平均のほぼ2倍であるという。しかもこれは加西市だけが特例ではなく、地方税収だけで人件費を賄えない自治体は全体の3割に達するというから驚くばかりである。

こういう実態を見過ごせないとして、名古屋など多くの地域で改革派の首長が登場してきた。だが、直接の利害者である自治体職員や議員だけでなく、間接的に既得権益を受けてきた「抵抗勢力」が協力しないばかりか様々な妨害を行うので、改革はなかなか進んでいないのが実情である。

しかし、古今東西の歴史を見ても改革は辺境の地から興ると言われている。現に今はまさに北アフリカや中東においても、長期独裁政権に対する反対運動が勃興のさ中にある。いつまでも惰眠をむさぼっている自治体は、ある日突然大きな改革にさらされて、天地がひっくり返るくらいの状況になってもおかしくはない。望むらくは、そうなる前に他力ではなく自らの意志と努力で改革を成し遂げてもらいたいものである。

「お役所はどなたのためか何のため初志忘れずに脚下照顧を」

「お役所も本来の意義つき詰めて最少コストで最高サービス」
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2011/2/22

成長の確認方法  短歌

先月から我が家の家族の一員となった子犬のカイ君を見ていて、ふと気がついた。我が家に来たころと比べてかなり大きくなったのである。

一ヵ月も経ったのだから当たり前のことかもしれないが、毎日見ているとその変化がわからないものである。毎日見ている自分の子供の成長には気づきにくく、たまに会う親戚の子供の成長には気づきやすいのと同じである。

ただ、妻がカイ君のために作った毛糸の服が着られなくなったり、カイ君の家であるケージで彼が立ち上がった際に天井まで頭が届くようになったので、それがわかったのである。

年月が経っても変化しないものとの対比で見ると変化の有無やその度合いが明確にわかる。ということは、ビジネスマンとしての成長を確認する方法も同じではないかと考えた。

すなわち、業務の経験や研修などを通じた成長の度合いを測定するためには、何らかの尺度があればよいということである。ということは、どういう場合にどういう尺度を用意すればよいかを考えて提供することが私達人事担当者や人事コンサルタントの役割である。

だとすれば、少しでも人の役に立てる尺度を開発せねばならないし、是非ともそうしたいと思う。我が家の愛犬の成長を見ていて、今さらながらそんなことを考えた。

「適切に人の成長確かめる尺度のありて手応へつかむ」

「成長の度合ひをつかむ適切な尺度の開発さらに注力」
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2011/2/19

加湿器の威力  短歌

先日、加湿器を購入した。最近は寒がりになったせいか、生駒の冬の厳しい寒さのせいか、エアコンをつけて寝るのが当たり前になってしまったので、室内が乾燥しているのを痛感していたからである。

そのせいか冬によく風邪を引きやすくなったので、試しに加湿器を買った次第である。説明書を読み、タンクに水を満たして恐る恐るスイッチを入れる。しばらくして水蒸気が出始めたのを確認してからベッドに入った。

翌朝、眼が覚めてから喉の具合を確認してみたら、今までとはかなり違い、ガラガラ声にもなっていない。これは快適である。窓にはうっすらと水滴がついている。2.5リットルの水が7時間かけて蒸発したせいであろう。

今まで加湿器などという品物は意識したこともなかったし、その有用性など考えたこともなかったのだが、目からうろこの印象を得た。

加湿器の威力はなかなかすごいものがある。何ごとも体験したり使ってみないとわからないものだとつくづく感じた。

「室内の湿度高める加湿器が風邪の予防にこれほど効くとは」

「何ごとも体験せねばわからじと風邪の予防に加湿器求め」
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2011/2/16

ある研究会の方向づけ  短歌

昨夜はある研究会に出席してきた。2ヵ月に1回のペースで開催しているので、今年初めての例会となる。今回の主テーマは、発足から1年半が経過したこの研究会の今後のテーマや論議の進め方、運営要領などについての検討であった。

これに先立って5人での拡大世話人会を2回開催して、予め全員から提出されていたテーマ案についての整理を行ったのだが、会員の属する業種や職種や経歴の広さを反映してテーマの範囲があまりにも拡散しすぎていたため、とてもひとつの案に集約するのは難しいと見られていた。その時、例の先輩社長が提起してくれたのは、これらの上を行きこれらを統合する冠のような共通テーマ・基本テーマの設定であった。世話人の思いはこれで一致した。

昨夜の例会には会員の関心の高さを示すかのように、16名中13名の出席があった。初めに全員から出たテーマ案の一覧表を示すと、拡大世話人会のときと全く同じような反応が出た。すなわち、どのテーマも捨てがたい、しかし全部やるとなると何年かかるかわからないし議論の方向がどこへ行くのかもわからない、困ったなあ、というものであった。

しかしここで、かの先輩社長が予め用意した基本テーマとその論議の進め方を説明したところ、全員の顔色がパッと明るくなった。まさに大きな方向づけができた瞬間であった。ある会員は「この案を見たら救われた思いがした」と漏らした。ほとんどの会員が同じ思いをもったに違いない。みんなの意見が見事に集約できたため、今後のスケジュールや毎回の例会担当などの役割などもスムーズに決まって行った。

リーダーたるもの、他人のお世話をやるだけでなく、こういう大きな方向づけをすること、そしてそのための力をつけることが必要なのだと改めて考えさせられるできごとであった。

「メンバーの心ひとつにまとめ上げ方向づける人のまぶしき」

「メンバーの思ひをつかみひとつにすこれぞリーダー心に留めん」
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