2010/1/30

コンサルのコンサル  短歌

前にも書いたが、昨年11月から3月までの5ヵ月間かけて、ある経営コンサル会社のコンサルを担当している。対象者はその会社の若手コンサルタントである。最近コンサルティング会社を始めたばかりの私に経営コンサルタントとしての専門知識やスキルを教えられるわけはない。私の担当は、職業や職種に関わらずビジネスマンに等しく求められる能力の向上である。私はこれを「ビジネス基礎力」と命名した。

では「ビジネス基礎力」とはいかなるものなのか。私なりに試行錯誤をした結果、「業務遂行能力」「職業意識」「取り組み姿勢」の3項目とした。これらはさらに細分化され、全部で16項目に分けたうえで、それらの現状のレベルを判定・診断する診断表を開発した。そしてその診断表は、本人とその上司によって記入してもらい、それらを突き合わせるという方式で活用することにした。

先日、その診断結果の報告会を行った。社長以下全員への報告会と、個別面談を通じての各人への報告である。対象者の皆さんが真剣にチェックしてくれたせいか、各人の特徴がよく表れていたように思われ、私の分析とアドバイスは皆さんにも納得いただけた。

これらを通して、コンサルタントには独自のツールや武器が必要であることを改めて痛感した。今後も、この種の診断ツールの充実を図ろう。

「コンサルの指導するにはコンサルのさらに上行く道具を持ちて」

「コンサルと言へども自分を知るための診断結果に謙虚になりぬ」
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2010/1/29

HRD研究会のエンジンかかる  短歌

HRD(Human Resource Development)研究会のエンジンがようやくかかってきたような気がする。昨年の7月に第1回目を開き隔月開催なので今週開いた例会で第4回目を迎えた。メンバーは今回から2名の新人も加わったので、合計23名となった。顔ぶれは、企業の人事責任者のほかに、大学職員、人材ビジネス企業の関係者、コンサルタント、官公庁、そして弁護士など多彩である。

ひと足早くスタートした東京のHRD研究会のほうは、人数もこじんまりとしており回数も1回多いこともあってか、既に研究会としての体裁は整ってきているのだが、ここにきて大阪の研究会のほうもようやく「勉強会」ではなく「研究会」らしくなってきたのである。今回は、私を含む3名の松下電器関係者が「松下電器の人事と人材育成」に関して、それぞれの体験を踏まえて10分程度の報告と課題提起をして、そのあとは出席したみんなでその現状と今後について意見を述べ合った。

私なりの区分では、会合には参画するが全体の運営の主体的な役割を果たすわけでもなくどちらかと言うと周りの意見や発言を聞く一方の、言わば受身でぶら下がりの人達が多いのは「勉強会」であって、「研究会」ではない。「研究会」とは、参画するみんながイーブンな立場にあって、それぞれが何らかの役割を果たしながら共通のテーマや課題に取り組んでいくものでありたいのである。

以前にも述べた「オルフェウス方式」、即ち、@高い専門知識やスキルを持つ者同士が、A高い志を共有して、B会長や会則がなくても円滑に運営できるやり方が、ここにもひとつ育ちつつあることが心強く、また嬉しいことである。

「人々をイキイキとさせ活性化する人達の姿イキイキ」

「会長も会則もなく運営が円滑にゆくオルフェウスなり」
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2010/1/28

スキーのライセンス  短歌

先日のある会合でスキーの話題が出たとき、私がSAJ(日本スキー連盟)の2級ライセンスを持っていることを話したらその場のみんなから驚かれてしまった。しかし本当のことなのだから信じてもらわなければどうしようもない。私とスキーとの関わりは大学時代にさかのぼる。実は、卒業を一年後に控えたころ、体育の単位が不足していることに気づいた。選択できる科目は、柔道、バスケットボール、そしてスキーの3科目であったので何となくスキーを選んだ。

和歌山城に連なる砂山でスキーの基礎練習をした上で、信州の赤倉温泉スキー場まで出かけて授業を受けた。授業料が県立高校よりも安かった地方国立大学だからやむを得ないことだが、スキー板のエッジはところどころ外れているし、靴も古いゴム製の長靴のようなものしか貸与されなかった。しかし、今思い返せばそれがよかったのかもしれない。現代のように道具で腕をごまかすことができないから、いやでも自然と基本動作が身についたのかもしれない。

一旦やってみるとこれがなかなか面白いので私はスキーにのめり込んでしまい、会社に入ってからすぐに大阪府スキー連盟主催の4泊5日のツアーに参加しバッジテストを受検し、2級を取得したのであった。それからは最近に至るまで、会社のスキーバスで、職場で、家族で、友人となど、毎年のようにスキーには出かけた。何ごともとことんのめり込むくらい打ち込めば上達は早いし、身体で覚え込むくらいになれば一生忘れることはないもののようだ。

「南国の和歌山県の生まれゆへ信じてもらへぬスキーの腕を」

「何ごともとことんのめり込む癖でスキーも克服若き日の我」
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2010/1/27

最近の就活事情  短歌

先日、自分の卒業した大学のOB会からの依頼を受けて、現役学生のための就活支援事業の行事に顔を出した。今どきは、就活を終えた4年生が自分達の体験を踏まえて、後輩である3年生に就職活動の指導をしているそうで、私の卒業校の場合は今年で5年目になるそうだ。その日は、OB会としてもこの活動に参画してそれを支援しようという趣旨での打ち合わせと、学生の実際の活動の参観であった。

「スチューデント・リンク」と称する4年生のその組織は、学内で業界別セミナーや内定者座談会、自己分析講座、就活カフェ、若手OB・OGとの懇談会や模擬面談などの行事を開催したり、学内のキャリアデザインオフィスにアドバイザーとして常駐したりしているそうだ。この日も、大阪なんば駅近くの高層オフィスビルの1室を借り切って、若手OB・OGとの懇談会のため、3年生330名のうち70〜80名が集まってきた。キャリアデザイン室も会場代の負担などこの開催を支援し、室長である教官も参加しているから半ば公式の行事となっているようである。

OB会の支援活動としては、彼らと連携を図るために、週に2日程度キャリアデザインオフィスにキャリアカウンセラーを常駐させたり、大阪市内にあるOB会事務所内で毎週1回、就職カウンセリングを行うことになったのである。その要員として協力要請を受けた同窓のOBは、私を含めて10名くらいで、いずれも産業カウンセラーやキャリアカウンセラーの資格を持った人や企業の人事責任者などである。そういうことのできる人が同窓生にも意外にたくさんいることに少々驚くと同時に、心強く感じた。

それにしても、今どきの就活とはまるで一つのイベントのような様相であり、我々の時代との落差をまざまざと感じた半日であった。

「就活を終へたとたんに先輩が後輩集め指導するとは」

「就活はブランド向上策なれば教師もOBも必死で動く」
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2010/1/26

現場がダメな会社と本社がダメな会社  短歌

個人的な体験から感じたことだが、ダメになる会社には二通りの原因があるのではないかと思う。即ち、本社がダメな会社と現場がダメな会社である。

前者の例としては、ある有名な自動車メーカーがある。元々技術力には定評があったし好きなメーカーであったので、外国人トップのもとで経営再建を果たした時は嬉しくて、そのメーカーの車を買った。ところがその販売会社の営業担当者の姿勢がなっていなかったので送られてきた「ユーザーアンケート」に正直に書いて送ったら、何と販売会社の社長からその担当者に私の回答が回されていて、本人が私のもとへ言い訳に来たのである。何のためのアンケートなのか。この会社は腐っていると感じて、以降はそのメーカーの車は買っていない。

一方、最近体験したのは、ある企業のサービスで気になることがあり提案もしたかったのでホームページで「問い合わせコーナー」を探したのだがそれがない。にもかかわらず、その企業は臆面もなく高らかに「CS宣言」をしているのである。また社内には社長を委員長とする「CS向上委員会」を設置したことも堂々と掲載している。しかし、顧客の声を吸い上げる窓口すら持たずに何のCSなのか、誰のためのCSなのか、そもそも誰をC即ち顧客と考えているのだろうか。この会社にとってのCSとは形だけのものとしか言いようがない。

いずれの場合もたいへんなことなのではあるものの、前者の場合はまだ手が打ちやすく改善の可能性は感じるが、後者の場合はどうしようもないのではないかと心配になった。

「ダメになる会社のわけは数あれど本社が役所になれば救へず」

「会社とは誰のものかと問はれても顧客以外の顔は浮かばず」
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