中秋節明けの祝日、夕方近くにフラットを出ると空気はすっかり秋の気配。
暑さ寒さも彼岸までと言われるように、ここ香港の陽気は、中秋節を境に秋へと変わる。
祝日でもあり、香港を離れているメンバーも居るので、あまり多くの出席は望めないと思っていた。
一人で畳を敷き、準備を終えると、しばらくしてアメリカから出張で香港へこられているY氏が道場へ入ってきた。
毎週月曜日の香港合気道協会での自分の稽古に来てくれているヴィジターであるけれど、今週の月曜日に、やはり自分のところへ出稽古に来ている香港のメンバーT氏から道友会の稽古を聞き、稽古に来ることにしたとのことで、11月中旬の帰国まで、毎回の稽古に参加されることとなった。
手が合う、稽古の好みが一致するということが大前提ではあるけれど、重複する稽古時間、そして余計な費用を負担してまで、自分の稽古へ来てくれるという選択をもらえたことは、稽古を取る者にとっては大変嬉しいこと。 この繋がりを自分、さらには門下へと繋げ、氏の帰国後も繋がる縁としたい。
さらに、事情があって稽古を離れていた稽古生のD君が、しばらくぶりで復帰した。
今後も、定期的には来られない状況ではあるけれど、続けて行こうという気持ちは何より嬉しい。
2003年に香港へ戻ったときに、稽古を続けてきてくれていた3人のうちの一人。 戻った当初は、二入だけで稽古をした日も何日かあった。
稽古は、片手取り呼吸法から。
抜く動きと柔らかい振りかぶり、身体を緩めた振り下ろしを意識しながら、力づくにならない技としての動きを動いてみた。
続いては、このところ続けている、当たらず柔らかい返しを意識しての正面打ち一教。
返しと崩し、掴まず、引っ張らず、接点を大切にして崩してゆく動き。

正面打ち入身投げの後、諸手取り二人掛けからの崩しを動いてみた。
二人にしっかりと踏ん張って持たせたところから動くには、身体を緩めなくては動けない。
力を入れて身体を硬くすれば、硬くひとつの固体となった身体は簡単に押さえられてしまう。
緩んで紐のように変えた腕を振るように動かすことで、相手はつかみ所を無くして踏ん張れなくなる。
力は、「入れる」のではなく「出す」、技の動きは基本的にはこの身体で動くことになる。
一本でスムースに流れる片手取り四方投げの後、座技呼吸法で終了。
しばらくぶりに復帰のD君が来ることになっていたので、この日の技は五級の三形に決めていた。
稽古生も少なかったので、自分も常に加わっての休み無しの動きで、良い稽古ができた。