出掛けにケーブルTVのNHK ワールドを見ていると、「Weekend Japanology(?)」という番組で、剣道を特集していた。
日本で剣道を修行するニュージーランド人のAlexさん教士六段の説明で、剣道が順を追って外国の人にも分かりやすく説明されていた。
興味深かったのは、当時連覇を重ねていた王者宮崎六段に何度か挑み跳ね返されていた栄花六段が、「勝ちにこだわる」気持ちに気付き、それを捨てられたことで、咄嗟の無心の一本で8分にわたる延長戦を制するに至るエピソード。 剣道の武道たる精神のありかたがそこに有った。
さらに、自分も小中学生のときに道場で教えてもらった「驚・恐・疑・惑」の「四戒」。 改めて、耳にして、はっとして思い出した。 武芸だけでなく、日常生活での心得としても意義を感じる戒めでもある。 感動したので、稽古でも少し話しをさせてもらった。
稽古は、外回転投げから。
外回転で大切なのは、腕と手首を柔らかくつかった柔軟な動き。 もちろん手の動きだけでなく、脚捌きと中心(腰)からでることで、相手を制することが可能になる。
手の動きに意識を取られるせいか、崩しへと繋がらないので、脚捌き、崩しへの導きと集中する部分を分割して動くことで、全体の流れが収まってきた。
間と位置取りの重要性も理解できたと思う。
同じ捌きから腕絡みへ。
稽古の人が多く、投げる方向が塞がっている場合の変化技として船橋では回転投げと一体で稽古していた動き。
相手の手首を取る手を離し、肩口へ移動させ自分の中心へ、同時に自分の中心をしっかりと保ち転換することで相手の腕を極め床上へ押さえる。 絡める腕は「曲がらない腕」の状態で手のひらは上を向いた状態。

惑わず、一本で出る、気持ちで出る、そんな感覚で隅落し。
腰から抜刀するような感覚で腕を振り出し、相手の腕をやや斜め後方に伸ばす。 踏み込んでの切り落としは、ズンっと瞬間的に全体重を乗せるような落としと、腕を伸ばすように巻き込むような引き切りの落としを自分は併用している。
鉈のように叩き落とすような落としと、相手を前受身で回すような引き切りの落とし、変化をつけることで技にもヴァリエーションが出せる。
しばらく続けている基本技刷り込みとしての片手取り四方投げ。
心、呼吸を穏やかに、静かに流れるような動きを意識して基本の技を繰り返す。
ひっかからず、角の無い、滑らかな動きを意識して繰り返すことで、基本の動きが意識せずに動けるようになる。 千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とすると言われているけれど、やはり無意識に身体が動くようになるのには、一万回くらい動くことが必要なのだろう。
座技呼吸法で終了。