先日帰国した際に購入した小説を手に稽古場所へ向かうため地下鉄に乗り込む。
深水歩までの約40分、車両の中は小説を楽しむための書斎に変わるはずだった、手にしているのは、久々の文学作品。 気持ちを集中して読もうと思いきや、車両の中には、携帯電話で割れ鐘のような大声で話す親父が。
ここの環境では、絶対に繊細な日常の機微を描いた小説は書けないだろうなと思いながら、車両を移動した。
稽古は、少し経験のある新しい人が加わったので、動きを確認しながら入身・転換の体捌きから。
硬さを感じたので、先日の師範の稽古でご指導いただいた繋ぎの動きを実践してみた。
お互いの手のひらと拳を繋ぎ、可動する人形の球体関節のようにお互いの力を伝達しながら動く。 お互いの腕の関節は柔らかく、時に押し、力を逃がし、柔らかく繋がる。 座っての動きの後は立ち技での動き。 硬い動きを緩めるのにもかなり有効なので、今後も取り入れて行こうと思う。
緩い繋ぎのまま片手取りの一教へ。
形の当て身からの崩しではなく、緩い繋ぎから身体のうねりで崩して一教へと入る。 身体を棒から柔らかいファブリックの紐に変えるようにと外国人のメンバーには説明した。 柔らかくうねる動きと切り返し。 形から離れた崩しでの動き。

流れやうねりからの崩しとは対角にある正確な形の動き。
形というものは永い時間をかけて受け継がれてきたもの、であれば、その動きは正確に自分の身体に浸透させなくてはならない。
乱捕りをしているのではなく形の稽古をしているのであれば、受けは取りの動きに抵抗せずに動くこと。 形の稽古で邪魔をしたり、いたずらに抵抗することほど、ばかばかしいことはない。 必要以上に力を使わず、今日は、片手取りから四方投げと入身投げの二形。
呼吸と身体のうねりを使いながら片手取りの呼吸投げの後、座技呼吸法で終了。
今日の稽古では、体調と膝の具合が悪く、あまり相手を出来ず申し訳け無かった。
来週30日で、2006年は稽古納め、2007年からは、少し体制を変えての運営としたく、会員各位のご協力をお願いしたい。 稽古生も本腰を入れて増やして行こうと思う。