合気会 シンガポール ハリー 呉 師範が道場にお越しになり、ご指導をいただいた。
師範が急遽お越しになるとおっしゃられたのが昨夜遅くのこと。 十分なメンバーが出席するか心配ではあったけれど、折り悪く、有段者の出席は無し。 当会のメンバーの出席が少なかったのが、申し訳けなかったけれど、シンガポールからのメンバーとの稽古で、普段の相手とは違った稽古ができたことは良い経験になったと思う。
稽古は片手取りの呼吸法から。
計算された足の捌きとリラックスした接点を無くす動きで相手を崩す柔らかいスタイル。 上半身の力を抜き、腕を硬くしない。 腕の硬さはすぐに相手に伝わり瞬間に押えられる。 その感覚を実際に手を取っていただきご指導いただいた。 裏技は、転換しての前方への抜き。 相手の力を前へ抜き、その不安定な状態から振りかぶる。 背中が伸びたゆったりしたスタイルと姿勢の良さは是非とも身に着けたい。
同様に逆半身から掴ませた腕一本で相手を泳がせて入るスタイルの四方投げ。
腕一本で入るので力は使えない。 相手の力も出させないようにリードしながら入身・転身して四方投げへ入る。 相手の腕はしっかりと畳んで床へ置くように切り落とす。
天地投げも柔らかく、緩いつなぎで天と地の手を使いながら相手を崩す。 天の手の接点に乗せ、相手の腕と一本になるように。 そのまま相手に被せるように使い相手を後方へ倒す。 天地投げは初動での崩しが非常に大切。

回転の裁きからの呼吸投げは、初動での腕を大きく使わないスタイル。 手はむしろそのまま捨て置いて、足の捌きだけで、二歩目を踏み込んでから振り上げて転身する。 そこから腕を振り呼吸投げへ。 力を抜き転がすように投げることで、相手の重心の動きを感じ取ることができる。
座技呼吸法も同様に力で転がさず、重心を取り崩しきるような稽古。
柔らかく動くことで、相手に接点をつくらせない。 接点と作らせないことで、相手によりどころを作らせず、不安定な状態にする。 毎回のことではあるけれど、今回の稽古も大いに学ばせていただいた。
力の抜けたスラリとした立ち姿、つねに真っ直ぐに伸びた背中。 その姿勢には、いつも大いにインスパイアされる。
ハリー師範には、何度かの訪問時のほか、マレーシア在住時には頻繁に稽古に通わせていただき本当にお世話になった。 その時のご縁とは言え、当会のような小さな道場に、師範の方からお越しくださると言っていただけることは、実に有り難いことで、本当に感謝申し上げたい。