湿度も下がり爽快な天気、日差しも暑さが薄れ、歩いていても汗をかくことが少なくなってきた。
シャツ一枚で快適に居られる、今が香港では一番良い季節だと感じる。
稽古は、諸手取りの呼吸法から。
いつもどうり、しっかりと持たせたところから、自分の腕の重さを使うように、力を抜き腕を自分の中心へ落とすように導く。 指を張った状態から抜けなければ、一旦自分の腕を相手に当てて、そこから脱力して抜いてもいい。 相手が前傾するように崩れたところを、手首を立てるようにして自分の中心線に沿って大きく振りかぶる。 今日の稽古では、相手を倒すことより、抜くことでの崩し、さらには相手を不安定な状態にすることでの振りかぶりまでに集中して動いてみた。
とはいうものの、どうしても相手を床に叩きつけようという意識が強くなってしまう人もいる。
格闘技という意識を捨て、相手との関係においてどう動くか、相手が今どういう状態にあるのかということ、さらには相手との調和ということを考えて、ゆっくりと、スロートレーニングの要領で片手取り四方投げを動いてみた。
重心を考え、相手をどう泳がせて(崩して)ゆくか、相手との位置関係はどうか、相手の体勢はどうなっているのか、腕の畳み込みはどうか、相手をどう床へ崩してゆくかなど、感覚を研ぎ澄ましながら、できるだけゆっくり、力やスピードでごまかすこと無く動く。
形は、その形で戦うものではなく、身体の使い方や動き方を学び、中心や身体を作るためのもの、その部分を忘れると、単なる身体運動となってしまう。

相手の突きに対して、送り足転換して上から相手の突きを押える。
稽古は、まずここまでの体捌きから。 突きは上から当てて押えるように捌き、掴みに行かないこと。
小手返しへは、そこから手を滑らせるようにして、相手の手を取りに行く。
相手の手を巻くように返す基本の形、転換から回り込んでくる相手に手首を当てて、力の方向を変えることで相手を崩すように倒す形、この二形をメインに動いてみた。
有段者には、さらに手首と肘を決めて後方に飛ばす形、突きを脇で押え腕を極めて投げる形など、幾つかの自分の好きなヴァリエーションを楽しんでもらった。
さらに、相手の突きを大きく入身転換で捌き相手の後方へ入り、 そのまま後方へ引き倒す呼吸投げ。 大きく思い切りの良い足捌きで後方に入った後、相手の両肩を引き後方に倒す。 面白いのは、腕を引く際に力づくで腕を引けば、相手の身体が瞬間的に硬直して倒れづらくなること。 脱力するように腕を落とすように引けば、相手は思いのほか簡単に重心を崩し倒れてくれる。
技と力の強弱の関係は、こういうところでも感じられると思う。
いつもどうりの座技呼吸法で終了。