週の頭が祝日だったせいで、いつもより早い週末の到来。
新しい仕事場は感覚が合わず、大いにストレスが溜まる。 そういう不快感も稽古が始まれば一切を忘れ、ただ目の前のことだけに集中してしまう。 いうなれば実社会とは全く隔離された空間が、そこには存在する。
この道場という隔離された小宇宙空間に、これまでも何度救われて来たことか。爽快な秋空の元道場へと向かう道すがら、そんなことを考えていた。
道場へ着くと、すでに稽古生の両Sさん親子がすでに畳を設置している。 自分は技の動きと道場の作法を伝え、その動きから技の浸透と身体の使い方を計る。 たとえ、直接手を触れていなくても、そこには例の刃物と砥石の関係がある。 そういう場を持てていること、そしてそこへ稽古に来てくれる人が居ることに改めて感謝したい。

稽古は入身・転換の体捌きから。
掴まれている相手との接点の力の方向を変えることで、相手の力を放出させ相手を崩す。
相手の中心にある重心を接点へ移動させることで、相手を泳がせ相手を崩す。
相手が崩れなければ、動きの意味は無い。 大きく崩れれば、そのまま動きを加え、相手を倒すまで自然な流れで技へと入る。 単純な動きでありながら、なかなかに熱の入った稽古となった。
同じ捌きから四方投げへ。
表裏ともに捌きで泳がせた後は、相手の手の長さの外側、外側へと導くように動いて行く。 手首の角度を変えれば、相手の重心も浮く。 大事なのは相手との位置関係、踏み込みの深さ、身体の高低などは、相手によって変化する。 経験を積むことで瞬時に位置が読めるようにもなる。 相手を変えて稽古をするのは、そういう理由にもよる。
続いては流れによる連続技。
四方投げ〜小手返し〜入身投げへと緩い繋ぎで一本の流れで動く。 動きの流れを意識して、相手の起きてくる動きに合わせ、次の技へと繋げて行く。 起きてきたときの体勢で崩れる方向へと導く、あくまでも流れで、相手が気持ちよく転がれるように。
形からは離れ、流れで導く片手取りの入身投げ。
取らせるように出した腕を、相手の取りに来るタイミングで自分の方に引き寄せることで、相手の目測は変わり、前方に崩れる。 この崩しから相手背面に入身で入り、転換して入身投げへ。 崩しから投げへは流れで入る。 目測を使った崩しも流れのなかでは多用される動き。 形だけでなく、また流れだけでもなく、硬柔合わせた稽古をして行きたいと考える。
呼吸を使いながらの正面打ち一教。
一教への出は、動きを見てからでは遅くなる。 間を測り、相手の出る気配に合わせて、合わせ打ちに出る。 合わせ打ちに出るタイミングと腕の返しに集中して動いてみた。 体捌きと同様、腕の返しにも流れるようにスルッと動く方向がある。 ここでも今日は流れでの動き、腕の返しからは、形にこだわらず崩れる方向への崩しで押さえへと進んでみた。
腕の振り、目測のずらしを使っての引き込む形での投げ、さらには、接点を生かしての引き技、いくつかの形での呼吸投げのあと、座技呼吸法で終了。