綺麗に晴れ上がった香港は、まさに夏の日差し。
気温も高いが日差しそのものが暑く、青さの濃さが違う空を見れば、遠くには真っ白な積乱雲が湧き上がっている。 こんな日に仕事で外へ出るのは最悪だけれど、休日のこういう日差しと暑さは大歓迎だ。 短パンにTシャツ、サングラスをかけて雪駄履きで稽古場所へと向かった。

新しいメンバーのKさんが加わったので、立ち方と足捌きから。
自然体での立ち、半身での立ち、師範の言葉をお借りすれば「上虚下実」。 重心をやや落とし足裏をしっかりと感じながら、上半身は力を抜く。 下半身はしっかり、上半身は緩くというのが基本となる。
さらに送り足、転換、入身転換の足捌き。 「上虚下実」を保ちながら中心から前へ出る。 転換する際にも中心が浮かず重心が崩れないように。 言い換えれば頭の高さが上下しないように。
さらには、一歩踏み込んでの入身転換。 重心が沈むように一歩出て転換。 最初はふわふわとした動きになりがちであるけれど、経験を積むうちに安定するようになる。
続いては交差取りの一教。 日本では、ほとんどやらなかった動きではあるけれど、初めての人には正面打ちからの一教より入りやすいと思い、ここから始めることが多い。 まずは動きを覚えてもらうこと。 経験者には、がっちりと持たせたところから、身体前面の「壁」を崩すことでの「抜き」での崩しから入ってもらった。 腕を緩めて腕で抜く、腰、膝、踝の関節を緩めて腰で抜く、これにより相手の力は前方へ抜けて、相手は不安定な状態となり力が抜けたところを振りかぶって一教の返し。
今日の稽古では、要所での極めがやや乱れていると感じたので、返した後の相手との位置(相手の方は自分の膝の前)、押さえたときの相手の腕の角度と自分の膝の位置、さらには、最後の終わり方など、要所での極めに注して動いてもらった。
要所での極めが、極まることで技の精度とメリハリ、切れが出る。 一つ一つの動きを大切に動くことを忘れないように。
同じ捌きから相手背面へ入身しての交差取り入身投げ。
背面へ大きく入身、転身して相手の首に手を添えた体勢では、同じスタンス、同じ体勢で同じ方向を向く。そこから転換して相手の頭を自分の対角の肩へ運んで振り上げた腕で真下へ振り落とす。 転換の際には、当初の脚捌きで動いたように中心をしっかりと保ち、重心が浮き上がらないように。 相手の頭が肩に届いた時には、自分の腕はすでに大きく振り上げていること。 腕の振り上げが遅くなると相手に差し込まれ、投げづらくなる。
最後は座技呼吸法。 ポイントは接点と腕の使い方。 もちろん腕、肩には力が入り硬くらないように。 稽古で説明したことに留意して、接点と腕の使い方を考えながら納得がゆくまで稽古して欲しい。 この腕の使い方は、ニュージーランドのT師範が恩師。 自分は「お前、しつこいなあ」と言われながら稽古の後も追いかけてご指導いただいた。 呼吸法に限らず、稽古生は聞きたい事があれば、どんどん向かってきて欲しいと思う。