日曜日にNHKワールドで放送された、趣味に興じる人たちを 取り上げた番組で、昔の教科書をコレクションして、ついには「教科書資料館」を開設してしまった人が取り上げられていた。

番組は、見飛ばしてしまったので、克明には覚えていないけれど、大正時代の教科書をたまたま入手したことがきっかけで、興味を持ち、江戸時代から昭和までのさまざまな時代の教科書を集め始め、集めた教科書は、なんと1万数千冊。
収集した教科書は、開設した「教科書資料館」で随時閲覧できるという。
今回、自分が感銘を受けたのは、大正時代に使われていた修身か何かの教科書。
番組で紹介されたのは、ごく一部であったが、お祝いの仕方、席次の上下の位置、さらには、水引きの掛け方など、冠婚葬祭の作法が図解入りの教科書で説明されていた。
どうりで、昔の人は、作法や礼儀を知っていた訳である。
もちろん、当時と今では家族制度や家庭教育の違いもあるだろう、行儀作法や家内行事などの多くは、家庭でも躾けられていたと思われる。
それでも、学校教育で、礼儀や作法、一般常識などを教えていた功績は、社会全般のモラルと教養の底上げに大きく寄与しただろうことは、想像に難くない。
単に学力の向上だけでなく、社会生活を送る上での一般的な知識や道徳、礼儀作法を教えることも本来の教育の在り方なのではと、連日の青少年による凶悪な犯罪とモラルの低下を伝えるニュースを聞いて切実に思う。
このような時代に、戸塚ヨットスクールの戸塚宏氏が刑期を終え出所して来るという。 特訓の行き過ぎによる死亡が監禁致死罪となったものの、彼の指導により救済された情緒障害児と家族は多いとも聞いている。
青少年の荒廃がさらに進んだ今、氏の社会復帰がどのように受け止められるのかは、非常に興味深い。 現状を見れば、更生、救済に当たる公的施設のようなものが必要なのではと思われるけれど、現状の教育システムにおいては、その方法すら見出せてはいない。
更生が必要となる前に、礼儀や作法、モラルや人としての在り方など、精神的な教養の教育が今の子供達には必要なのではと思う。戦前の教育が全て悪いとは決して思えないのだけれど。
香港では、最後に残っていた日系デパート「三越」の撤退が伝えられ、いよいよ香港から日系デパートは、すべてが姿を消すこととなった。
八百半を皮切りに、そごう、三越、大丸、松坂屋、伊勢丹、東急、西武と、多くの日系デパートが進出していたのも今は昔、80年代、90年代の活気も今は無く、香港は確実に中国の一都市へと変貌しつつある。