マゼランが世界一周した船と同型のスペイン船が、オーシャンターミナルに停泊しており、一般公開されるというので、日曜の午後に出かけてみた。

大航海時代に使われた帆船、船の形は「Nao」という形で、主に商船として使われたとのこと。 実際、目の当たりにすると、あまりの小ささと簡素な造りに驚かされる。
マレーシアに居た頃に行ったマラッカの海沿いにある海洋博物館が同様の船の形に作られており、同じくらいの大きさをイメージしていたので、船の意外な小ささには驚いた。 図解で観ると、喫水線も浅く、良くあれで転覆しないものだと思う。
繋留されていても隣のスターフェリーやヴィクトリア湾を進む他の船が引き波を立てるたびに、大きく揺れて、荒天の際の航海の大変さを想像させた。 当時の動力は風力のみ、香港が開かれる阿片戦争の時代よりも旧い時代の船である。
自分たちが到着した午後おそくには、もうすでに乗船のためのチケットは配り終え、乗船することはできなかったけれど、外側からとは言え、なかなか良いものが見られたと思う。

繋留されている大桟橋の上に作られたモール、オーシャン ターミナルはGF部分が改装され、小綺麗なレストランが入っていた。 レストランの先は、子供服とトイザラス、旅行で来たときや、子供が小さかった頃は、良くここで子供服やおもちゃを買ったものだ。
ここへ来るのも久々だったので、オーシャンターミナルからゲートウェイへかけての高級店をひやかして歩いてきた。 こういうものを見ておくのも、たまには必要なこと。いろいろ眺めていたら、すっかり遅くなってしまい、湾仔行きのフェリーに乗り込んだときには、いい時間になってしまっていた。
湾仔からのバスが自宅近くに着いたときは、すっかり遅くなってしまっていたので、食事をして帰ることにした。 いくつかの候補は、テーブルを待つ人たちが長蛇の列だったので、最近オープンした日本の和洋食レストランへ行くことにした。 実は前夜も外国の人と会っており、銅鑼湾の和食屋へ行っていた。 前夜は張り込んで、刺身やタラバガニ、カニ雑炊などで至福の時間を過ごしてきたけれど、昨夜はファミレスのような感覚の店。 近年、香港には日本の居酒屋やコーヒーショップ系のレストランが多数進出して、日本のレストラン風のものが食べられるようになっている。
客層も8割がたはローカルで、日本風洋食や居酒屋風の食べ物は大いに支持されている。 出てくるものの見た目もいいし、なによりホールで働く人の応対も日本式なのがいい。 国外に出てしばらくのころは、ローカルのものに溶け込もう、日本のものなど無くてもいいといった気負いも有ったけれど、今は、有るものでリーズナブルな価格であれば利用しない手は無いと思っている。 食材や調味料もしかり、有るものは利用すればいいし、日本のものを使うから土地の生活になじんでいないということには決してならないと思う。
第一、ここのローカルの人たちも日本のものが大好きだ。 驚かされるのは、日本の農産物、特に果物はりんご、ぶどう、梨、桃など、ローカルの3倍、5倍もするようなものを平気で買って行く。 聞けば、「日本の果物は、断然おいしいから。」と言う。 アッパーレベルの人たちは、可処分所得も多いし、購買力もある。
休日のモールなどに居ると、香港の人たちは、物欲と食欲に生きているのかなと思うことが良くある。 そのくらい、ここの人たちは、良く買い、良く食べる。
家メシが多い拙宅で二晩続けて外食というのは、非常にまれなこと。
どこへ行っても混んでいる、どこへ行っても待たされる、という意識があり、休日はあまり出かけなかったけれど、ちょっと意識が変わった週末でもあった。