片手取りからの呼吸法は、下へ落とさず上体を反らすまでのストレッチとしての動きから。
技としても相手をのけぞらすまでのここまでの崩しの動きが重要となる。掴まれている腕を「抜く」ことで自分の腕を「虚」の状態に変えて、相手の力を流すことで相手を崩す。 「抜く」もしくは、相手の力の当たるベクトルを変えることで、相手の力を前方へ放出させて相手を不安定な状態にして崩す。 この「虚」の状態から振りかぶり、相手がのけぞった状態まで一気に持ってゆく。当初は、掴まれている腕を相手に当て、押し返して来る力を利用するように稽古することで、感覚が掴めて行くと思う。
肩取りからの二教は、当て身の後、対角の足を引く際に同時に同じ側の腕を後方に伸ばしきるように引くことで相手を崩す。後は前方に泳いだ相手の手首を二教に取り、相手の肘を返すだけ。 裏技へは、相手との繋ぎを緩く取って、相手を泳がすように。回って来るタイミングで肩を当てればそれだけで二教は十分に利く。 相手の手首を肩に当てている自分の腕の肘は身体から離さないこと。
掴まれている肩と反対の後方の脚を相手の脇の下へ踏み込んでの呼吸投げ。
踏み込んだ際に、タメを作っておいた肩の力を前へ放出することで、さらに威力は増す。 腕極め投げのように、伸ばした腕を相手の脇の下へ差し込でもいい。 さらに深く入れば、腰に乗せて投げることも可能。 重要なのはタイミングと切れ。 転換して深く入れば、背負い投げに近い感覚にもなる。
元気良く投げ技を動いた後は、呼吸を使いながらの片手取り四方投げ。
入身、転換ともに相手の重心を手首の接点へ移すように崩す。 泳いだ状態からは力は使えないので、その後の動きに力は要らない。 しっかり持たせたところからの崩しは、最初の呼吸法の崩しに通ずるものもある。 要は崩した状態を作ること、相手が崩れてしまえば、落とす動きには力は要らない。 手の「朝顔」と掴まれた接点に注意しての座技呼吸法で終了。

アメリカ西海岸の千葉門下で稽古していたスイス人のDimaが稽古に来てくれた。 自分には非常に手の合う相手。共通しているのは、きついけれど痛くない技。お互いに思い切って行ける良き稽古相手でもある。 道友会の稽古生にも良き稽古相手になると思うので、どんどん向かっていって欲しい。