娘が数ヶ月前から、i-pod miniを使っている。

内蔵されているハード ディスクだかメモリーだかには、1000曲くらい入るらしい。1000曲と言えば、ひと昔(ふた昔?)前の10〜12曲入りのLPレコードにすれば、100枚分くらいの量。 これを、あんな小さな箱に収めて持ち運べるとは、時代も本当に変わったものだと思う。 これはもう、ワーリッツァーのジュークボックスをポケットに入れて、毎日通学バスに乗っているようなものである。
かく言う自分は、数年前に購入したポータブルCDプレイヤーを今も使っている。
沢山の量の音楽を持ち運べるi-pod は、確かに魅力的ではあるけれど、一度PCのソフトに落とした曲をダウンロードするなど、面倒も多い。
使い勝手にしても、出先で買ったCDをすぐに聞くことのできるCDプレイヤーの方が、自分には合っている。
自分でも思うけれど、新しい技術に関しては、割とコンサバティヴである。たぶん、今の子供から見れば、遅れたものを持って歩いているオジサンなのだろう。 実際、レコードからCDに切り替えたのも相当に遅い方だった。
音楽の配信方法は、かつてのそれがレコードからCDに変わったように、今後は、ダウンロードによる配信に変わって行くと思われる。 そうなったとき、CDは完全に過去の産物となり、i-pod のようなプレイヤーが主流となるのだろう。
自分がそのようなプレイヤーを使うのは、たぶん世の中が完全にそういう時代に変わってからだろう、きっと。

今までに、3度、4度と買っている音楽がいくつかある。
Doo Bie Brothersの 「Tak’in it to the street」もそういう一枚。 ピュアでスピード感のある演奏で、すでにウェスト コーストを代表するバンドとなっていた ドゥービー ブラザースが1976年あたりにピークを極めた時の作品。
A面の1曲目「Wheels Of The Fortune」は、ECの「Layla」、Allman Brothers Band の「Statesboro Blues」と同様に魂を揺さぶられるイントロの一つ。ギターソロのオープニングにドラムが絡み、さらにバンド全体が被さってくる、このイントロは何度聞いてもスリリング。
実際、当時の自分のへヴィー ローテーションでもあり、最初に買った輸入版は、イントロ前のレコード導入部にシャリシャリというノイズが入るほど回したため、結局、同じアルバムを再購入した。 さらにCD化で買い直し、国外へ出て、再度、香港で購入した。
クリアーでスピード感のあるサウンド、リズム セクションも素晴らしい。 ウェスト コーストのサウンド ということで夏のイメージがあるけれど、アルバム内側のチャイナ タウンでの写真を見ると、MA-1ジャケットを着ているメンバーも居て、冬に撮影された写真。 透明感のあるサウンドは、冬の澄み切った空気を感じさせなくもない。
ドゥービーの曲としては、絶対に外せない一曲目の「Wheels Of The Fortune」ではあるけれど、「The Best Of Doo Bie’s」のようなベスト盤には、不思議と収められてはいない。 完成されたアルバムの一曲目として、あの緊張感を味わえというミュージシャンのこだわりなのだろうと思っている。
昔のアルバムには統一されたコンセプトを感じさせるものも多かったと感じる。