【応対の妙】
人は応対によって、まず決まってしまう。
武道などをやると、
なおさらよくわかるのでありますが、
構えた時に本当は勝負がついている。
やってみなければわからない、
などというのは未熟な証拠であります。
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高校生のある夏、私は公民館に稽古に出掛けたのです。
その日は、山梨県剣道連盟の会長がいらっしゃる日でした。
大森茂作先生、当時80歳を過ぎていたと思われます。
小柄なおじいさんという感じでした。
私がまともに飛び込んでいけば、
怪我をさせてしまうかもしれないなと感じました。
稽古が進み、私が大森先生に指導を受ける番になりました。
面をつけて正対してみると、先程の小柄なおじいさんが
何か得体の知れぬ大きさで私の目に写りました。
どこに打込めばいいのかわかりません。
ふんわりと構えているのですが、
圧倒的な気がこちらに伝わってきます。
その気に押されて打込みますが、
サッサッとかわされ竹刀をはじかれてしまいます。
何度打込んでもまったく当たりません。
息が乱れてきます。
今度は、大森先生が攻撃に移りました。
私はなすすべがなく、じりじりと道場の壁に押し込まれます。
動けません。
そこで「どーん」と面一本。
まっぷたつに切られました。
大森先生が面をはずして、
立ち上がるとき一瞬ふくらはぎが見えたのですが,
すごい筋肉の盛り上がり方でした。
先生の老体には不釣合いなあのふくらはぎが今でも目に焼きついて離れません。
それでは、また明日...
:-)